厚生労働省のデータによれば、平成26年時点で専業主婦世帯は687万世帯、1114万世帯が共働き世帯と発表されています。数値は昭和55年時点とほぼ逆転、女性の社会進出や雇用形態の変化、少子高齢化など複合的な要因で、共働き世帯の割合は今後も増加していくと推察されます。

 この連載では実際に共働きしている家族を料理・買物・生活という切り口で取り上げ、どんな日常を送っているのかショートエピソード形式で毎週お届けします。

第35話 美容師の夫・仁己の目線

>第34話 外回り営業職の妻・葉月の目線

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 朝7時に起きたら、自分か妻の空いている方が朝食を準備する。

 妻とお互い交代しながら、まだまだ手のかかる息子のお世話や家事をしてバタバタと出掛ける準備をする。手の空いた方が、自分の身支度を整える。

 子供と家族3人で朝食を取ったら、朝8時半には自分の職場に出社する。

 仕事は美容師だ。休憩や昼食はいらっしゃるお客さまのご予約時間の合間に取るので、特に固定時間は決まっていない。

 お仕事帰りに立ち寄ってくれたお客さまの最終施術を終え、道具の後片付けや明日の営業準備をすると、帰宅時間はだいたい21時から22時の間になる。就寝時間は日をまたぐことも多い。

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 家事は妻に頼っている部分が多いけれど、なるべく自分でもできることは参加し、手伝うというスタンスでいる。仕事の休みは火曜と水曜。平日休みでも連休になっているので、割と体を休められていると思う。

 火曜日は、家族で過ごす日といつも決めている。この日だけは家事を休憩するため、ほぼ外食だ。

 水曜日は僕は休みだが妻は仕事のため、子供と遊んで過ごしたり、家で飼っているカブトムシの小屋の掃除やお世話で1日が過ぎることが多い。

「パパ、カブトまた大きくなったね! カッコイイね!!」

 息子は、いつも目を輝かせながら飼育小屋をのぞき込む。今は幼虫なので成長するまで先は長いが、動く様子を見てはそのたびに「うわぁ」と歓声を上げる姿はすごくかわいい。

 土を全部出して飼育小屋の掃除を始めると、まだ小さい手で見よう見まねで掃除のお手伝いをしてくれる。

 普段、息子は保育園で過ごす時間が長い。水曜日は父子だけで過ごせる、貴重で大切な曜日だ。

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 今週作ったローストビーフは、焼き加減が成功して家族にも好評だった。疲れて帰ってくる妻のために、水曜日の夕飯はほぼ100%僕が作っている。

 研修や打ち合わせなど急に仕事が入ったときでも、水曜日に関しては保育園の送り迎えは僕がやる日と決めている。

 妻の働く会社は女性が多数を占めている業界だが、話を聞いていると意外にフレキシブルさが少ないようだ。

 休日の取り方、出勤時間の融通、それに伴う長時間労働や拘束時間の長さーー。

 女性に限ったことではないが、働ける年代の人口が少なくなり採用も難しくなってきている今、もう少し企業も柔軟な働き方の選択肢を掲示してもいいのではと思う。

 近所の飲食チェーン店では「週1勤務、2時間からアルバイトOK」と広告を見た。社員の働き方については、まだまだ改善する余地がある気がする。

 

>第34話 外回り営業職の妻・葉月の目線

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>第36話 ウエディングプランナーの妻・亜里沙の目線

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 また、併せて共働き生活に役立つ商品・サービスを取り扱っている企業も募集しています。

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