ボルドーワイン委員会のアラン・シシェル会長は「ワインの消費者は好奇心のある人が多いので、『ワインの発見の冒険』をするように、販売者は消費者の好奇心を刺激してほしい」と語った

 ボルドーワイン委員会が「バリューボルドー2019」の発表を記念して、4月23日と24日に東京と大阪でボルドーワイン大試飲会ならびに展示会を開催した。2会場で74社の輸入業者がブースを出展し、約920人が来場した。

『バリューボルドー』とは1000~4000円未満(税込み)のボルドーワイン490本の中から4人のナビゲーター(藤森真さん、瀬川あずささん、小久保尊さん、大越基裕さん)がブラインドテストで100本を厳選したもの。

 価値ある手頃な価格帯で、ワイン愛好家から初心者まで毎日楽しめる手頃でおいしいワインである。100本の内訳は、白29本、ロゼ&クレレ3本、赤62本、クレマン6本。ボルドーワインといえば、高価で重厚な赤ワインを思い浮かべる人が多いが、赤以外にも清涼感があり、果実味のフレッシュさを感じられる白やロゼ、クレマンがある。

 ボルドーワインの生産は、赤84%、辛口白9%、甘口白1%、ロゼ4%、クレマン1%。日本への輸出量が14万1000ヘクトリットルで第6位(2018年)、輸出金額が1億1400万ユーロで第8位である(同)。

 そうした中、2月1日に日欧EPAが発効され、今までの15%または1リットル当たり115円の関税が掛からなくなり、売価で1本平均約200円安くなる見込みだ。

 ボルドーワイン委員会のアラン・シシェル会長は「日本は成熟して一定な市場であり、優先的なマーケット。グランクリュ以外のボルドーワインがあることを日本の消費者に広めたい。そして、中価格帯のワインに興味を持ってほしい。ボルドーワインのテロワールや家族経営、アイデンティティなどを伝えたい。ワインの消費者は好奇心のある人が多いので、『ワインの発見の冒険』をするように、販売者は消費者の好奇心を刺激してほしい」と語った。

 ボルドーワイン委員会はボルドーワインの生産者、ネゴシアン(酒商)、クルティエ(仲買人)というボルドーワイン業界の34つの立場の代表者からなる機関で、1948年に設立された。ボルドーワイン業界の懸案事項について決定権を持ち、それらは同業界全体に適用される。そして、ボルドーワインの販売マーケティングとコミュニケーション、品質向上のための研究、全世界での販売に関する関係者への地検の習得と向上、テロワールの保護や偽造品対策などの活動を展開している。