3~5月に旬を迎える新玉ネギ。

 普通の玉ネギより、みずみずしく皮が柔らかい上にとっても甘く、辛みが少ないことが特徴ですよね。

 このおいしさを生かすことで、同時に玉ネギの持つ栄養素を効率的に食べることできるんです。

強力な抗酸化作用を持つ「ケルセチン」がトップクラス!

 玉ネギの栄養価は、何といっても強い抗酸化作用を持つポリフェノール「ケルセチン」です。

 ケルセチンは、高血圧、動脈硬化に強力に働き、がんや糖尿病といった生活習慣病予防への効果が認められています。また、自律神経の乱れで起きやすいアレルギーの抑制や、これからの季節に必須な、紫外線から肌を守る効果も報告されています。

代謝を助けるピリッとする辛み成分「硫化アリル」

 ネギ類に特有の香りのもと。玉ネギをはじめ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどのネギ属に多く含まれ、これらは体外へ排出されやすいビタミンB1が効率的な吸収を助けます。ビタミンB1は代謝を助ける栄養素。肥満や疲労回復にもつながります。

 硫化アリルは、空気に触れると「アリシン」という血流改善作用を持つ物質に変化しますが、これは血栓や動脈硬化の予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防など、血液や血管に関わる多くの生活習慣病を予防してくれます。 

新玉ネギは栄養素を丸ごとチャージできる!

 ケルセチン、硫化アリルは、ともに水溶性。苦味を取るために水にさらすと栄養価が失われてしまいます。玉ネギは、水にさらさず刻んだりおろして食べるか、スープにして飲み干すのが得策です。

 新玉ネギは、玉ネギ特有のツンとした苦味が少なく甘いので、水にさらさずそのままで十分おいしい。また、栄養価が豊富な外皮も新玉ネギは柔らかく、ほとんどが可食部です。

 つまり、新玉ネギは栄養価を丸ごと食べられる、優れもの。

 そこで、今回も「新玉ネギ」ならではのおいしくて効果的な食べ方をご提案します。

・「新玉ネギスライス」+「鰹節オリーブオイル」

 

 シンプルイズベスト。水にさらさなくても、十分に甘いオニオンスライスは、新玉ネギにしかないおいしさを堪能できます。ケルセチンはオイルと一緒に摂取すると効率が高まるので、オリーブオイルをどうぞ。しっとりとして、甘みが増します。

 鰹節は旨み成分のイノシン酸にコレステロール抑制効果があり、ケルセチンと相乗効果で血管を若く、強くしてくれます。また鰹節の旨み成分で、しょうゆのいらないおいしさ。塩分カットにもなります。

・「カツオのたたき」+「スライス新玉ネギ」

 

 初夏が旬のカツオに生のスライスをたっぷりかけましょう。もちろん、「水にさらさないこと」。カツオの「ビタミンB」と、スライス玉ネギの「アリシン」の相乗効果で血流が促進され、代謝アップ。疲労回復力も持続します。

 また、カツオに含まれるダイエットオイルのDHA、EPAの酸化を抑え、鉄分の吸収を高めてくれるのが、玉ネギのビタミンC。旬の食材同士で健康効果が倍増するおいしい組み合わせです。

・「豚しゃぶ」+「おろし新玉ネギポン酢」

 

 代謝を握る「ビタミンB」の宝庫・豚肉と、その吸収を助ける「アリシン」が摂取できる玉ネギは疲労回復の最強タッグ。アリシンはすりおろして空気に触れさせると増加します。

 すりおろしてもツンとこない甘さは、新玉ネギならでは。いつものポン酢にたっぷり加えて汁ごと頂きましょう。酢自体にも代謝促進やクエン酸の疲労回復効果があるので、さらに効果的。大根おろしよりも甘くて、豚肉の脂の甘さを引き立てるヘルシーな一品です。

・「新玉ネギを使ったチキン南蛮漬け」 

 

 やっぱり食べたい「唐揚げ」――。でも太りそう。そんなときにオススメの食べ方です。

 揚げ物の衣に含まれる老化物質のAGESには強力な抗酸化作用を持つケルセチンが働きます。脂肪分や糖質の代謝を助けてくれるのが、硫化アリル。どちらも、新玉ネギを生のまま酢に漬け込むことで、その効果を失うことなく摂取できます。酢漬けにするのも、繊維が柔らかくて甘い新玉ネギは向いています。酢そのものに血圧抑制効果や脂肪燃焼効果がありますから、脂物にはぴったりですね。

 また、鶏ムネ肉に含まれる「イミダペプチド」の持久力効果を玉ネギのアリシンはさらに持続させてくれます。酢の疲労回復効果も相まって、アスリートにもオススメの1品ですね。

・「オニオンフライ」

 

 生とはまた違い、さっと油で揚げることで新玉ネギの甘さが際立つメニューです。素材を味わう素揚げでもよいですし、薄く衣をつけてさっと揚げるのもよいでしょう。フライは加熱調理の中では比較的栄養分が逃さない食べ方ですが、新玉ネギは生で十分おいしいので、くれぐれも短時間で。長時間の加熱はせっかくの栄養価もおいしさも損なってしまいます。

 玉ネギのツンとした苦味が嫌いな子供たちもフライドオニオンは甘くなるのでパクパク食べてくれます。ポイントは、揚げたてをさっと食べること。栄養価の損失と酸化を防ぎます。調味料は使わず、そのままおいしくいただきましょう!

 いかがでしたか?

 実は、新玉ネギは、玉ネギ調理に付き物の、あのツーンとする辛さも少なめで、水にさらす手間もないので、とっても時短。皮が柔らかく可食部が多いので、捨てる部分も少ないからコスパも悪くない。

 今だけの旬のおいしさ! 今晩のおかずにいかがでしょうか?