Amazonはまずローコストオペレーション化をした

 Amazonの場合は倉庫が店舗となりますが、設立当初からやるべきことに据えられたのが「顧客への送料負担を吸収すること」でした。そのため、ネット決済による資金回収の迅速化と、物流フルフィルメントセンターのローコストオペレーション化を推し進め、現状の収益モデルを確立させました。

 その仕組みができたことで無料配送体制が安定し、有料のAmazonプライム会員誘導に踏み切ることが可能になり、そして今、日本でもそこからの収益をアマゾンのスピード配達をはじめとした有料会員向け新サービスを支えるロボット物流などの成長戦略投資に積極的に回しているのです。

 Amazon物流拠点のフルフィルメントセンターには、1拠点に数千人規模の従業員がいます。国内の人手不足が懸念される中、少ない人数でセンター運営の生産性を上げていくことが成長戦略になるわけですが、そのためにはこうした先行投資が重要と、アメリカと同じレベルで積極投資を進めているわけです。

経営者は「ゼロイチ」の第一歩を踏み出そう!

 利益率の低さに悩む国内小売りチェーンでは今後、有料会員化といったビジネスモデルの仕組みづくりが必ずや必要なときがくるといえます。

 チェーン経営者が有料会員化の導入時に考えるべきことは「自店で獲得した有料会員顧客を続けてもらうか」「自社でもっと商品を買ってもらうか」のどちらかの行動を顧客にとってもらうための、会員限定の新しい仕掛けを作り続けることです。

 大事なことは、店舗の業務改善によるローコストオペレーション化が先であり、その上で、少ない人数で、会員限定サービスを通して顧客の成功をお手伝いする仕組みづくりをしていくことです。

 

 詳しくはセミナーでお伝えしておりますが、長期消費低迷の始まったこの時期だからこそ、早く一歩を踏み出した企業が5年後、10年後の成長を遂げる切符を獲得できるといえます。

 大事なことなので繰り返しますが、チェーン経営をする店舗には1店に数十人~数百人の従業員がいます。好むと好まざるにかかわらず、人手不足が懸念される中、これからは少ない人時で回る店舗をつくるためのローコストオペレーションの仕組みが必要となります。

 それは薄利ビジネスからの脱却の第一歩であり、それなくしては安定成長に乗せるための会員ビジネスの門を叩くことはできません。

 人口減少の進んでいる日本国内で2ケタ増収を続けるAmazonは、単にサイトが使いやすいだけでなく、ローコストオペレーション化することで有料会員限定企画を創り、『何でもサービスはタダ』という概念から脱却できたから、成長できているといえます。「有料会員」の仕組みを成長の原動力にさせているともいえます。

 さあ、貴社におかれましても 見えていることは担当社員に任せ、経営者の皆さんは『0を1に変えていく』新しい第一歩を踏み出しましょう。