今や薬だけでなく日用品や食品まで取り扱いを始めて、さらに便利になったドラッグストア。夜遅くまで営業している店舗も多いため、足りないものを買いに行くときや仕事帰り等、コンビニ感覚で気軽に足を運ぶ人も多いだろう。

 そんな身近な存在となったドラッグストアのリピート率ランキングをデータマーケティング会社のTrue Data(トゥルーデータ)が発表した。ハンドクリーム、歯ブラシ、マスカラ、シャンプー、制汗防臭剤、ドッグフードの日用品6カテゴリーが対象となっている。

カテゴリー別の1位はこれ!

ハンドクリーム

 
 

 リピート率第1位の「薬用フタアミンhiクリーム」(ムサシノ製薬)は、購入者の3割以上がリピーターだった。手荒れに悩む看護師のために作られた商品で口コミで人気が広がり、発売から30年以上親しまれている。

 レトロなパッケージが特徴の5位「ももの花ハンドクリーム」(オリヂナル)も発売から60年以上のロングセラー商品。毎年多くの新商品が発売されるハンドクリームだが、高リピート率の商品は長年親しまれてきた長寿商品であることが分かった。

歯ブラシ

 
 

 大手メーカーの商品を抑えてリピート率トップとなったのは、イオン歯ブラシの「キスユー極細レギュラー」(フクバデンタル)の替えブラシだった。この商品は本体の柄にリチウム電池を内蔵しており、毛先からマイナスイオンが流れることで歯垢を落としやすくする商品。

 シェアトップのライオンとサンスターで売上げの半分以上を占める歯ブラシカテゴリーの中で独自性を打ち出し、個数順位では92位でありながら、リピート率の高さでは第1位を獲得した。

マスカラ

 
 

 ブラシタイプが多いマスカラの中で、コームタイプの商品「ボリュームエクスプレス ハイパーカール スパイキーコーム ウォータープルーフ」(メイベリン)がリピート率トップとなった。

 2009年に発売されたこの商品は、長年の愛用者が多いようだ。コームタイプのマスカラは、まつげをとかしながら使用するためダマになりにくく、自然な仕上がりを求める女性がリピート購入していると考えられる。

シャンプー

 
 

 有機栽培されている花から採れたはちみつを配合したノンシリコンシャンプー「ハニーチェ ディープモイストリペア シャンプー」(ビューティーエクスペリエンス)の詰め替え用が1位。

 2位は乾燥性敏感肌向けブランド「キュレル」(花王)、4位と5位はノンシリコンシャンプーと、こだわりのある商品が多くランクイン。一方、1988 年に発売されたロングセラー商品「スーパーマイルド」(資生堂)も3位にランクインした。

制汗防臭剤

 
 

 1位はロールオンタイプの制汗剤「テノール液」(佐藤製薬)だった。パッケージの「効能」欄にはストレートに「汗止め」と記載されている。この商品の購入者はカテゴリー全体と比較して40代以上の年代が多く、70代の購入者も7%以上だ。

 2位にも製薬会社の商品がランクイン。汗と臭いを抑える目的で購入するため、効き目への期待感から製薬会社の商品が高リピート率を獲得していると考えられる。

ドッグフード

 
 

 上位5位までに、デビフペットの国産ウェットフードが3種類ランクイン。新潟県に本社を持つデビフペットは、ドラッグストアにおけるドッグフードの売上金額シェアでは8位だが、リピート率ランキングではシェア上位のメーカーを抑えてトップの座についた。

 1位を獲得したシニア犬向けの「ささみ&さつまいも」は、購入者の約3割が60代女性であり、シニア犬とシニア世代に愛されている商品であることが分かる。

リピート率が多い商品の傾向は?

 リピートが多い商品は顧客満足度が高い商品といえる。今回の高リピート率商品には、3つの特徴が見られた。

1、ロングセラー商品が多い

2、万人受けではない商品もトップになる

3、企業規模は関係ない

 そして、今回の調査でリピート率上位になった商品は、トップシェアではないものが多く含まれている。日用品は毎年、次々と新商品が誕生する一方、店頭の陳列棚は限られているため、大量に売れる商品でなければ突然取り扱いがなくなってしまうこともあり得るだろう。

 しかし、このようなデータが公表されることでトップシェアではないが、本当に良い商品が注目され、市場の活性化につながる可能性もある。