展示会に合わせて記者会見が開かれることも。そこでは記者たちに新商品の一部が紹介される。

「24時間営業」を中心にコンビニ本部とフランチャイズオーナーのコミュニケーションが問題となっている。

 3月から4月にかけては半期に一度の本部政策を伝える展示会が全国7〜12会場で開催されているが、これは本部と加盟店のダイレクトコミュニケーションの肝となる重要な場になる(※秋冬に関しては9月から10月に実施)。

 筆者もコンビニ店長の経験が3年半あるが、アルバイトと一緒に店舗運営をするのは楽しく、連帯感もあるのだが、本部に属していながらダイレクトコミュニケーションは週1、2回の店舗指導員の訪店(1〜2時間)のみだと、孤独感を感じることも多かった。

 そうした中での半年に一度の展示会はさまざまな本部施策を改めて確認する場であり、自分がそのチェーンに所属しているんだと実感できる場でもある(自分の場合は直営店の店長だったので、旧知の本部社員や同期と会うのも楽しみの交流の場でもあった)。

各チェーンとも展示会の流れはほぼ同じ

 展示会には各店の加盟店オーナーと主力アルバイトが参加するのが一般的で、大枠はチェーンに関係なく、同じような流れで運営されている。

 まず入り口にあるのが、社長本人もしくは映像による本部方針の確認コーナー。ここは、社長本人が加盟店オーナーに向き合うのがポイントだが、就任直後は全国行脚をして直に方針を伝える場合が多いが、過密日程となることもあり、しばらくするとビデオメッセージとなるのが一般的だ。

 次にあるのが、レジなど既存機器の変更や、直近であれば電子決済・アプリなど新サービスの説明コーナー。レジの改修や新機器の導入がある場合、加盟店はそれらに触れながら疑問点を質問できるし、本部も使用に対する要望などを直接聞けるため、双方にメリットがある場になる。

 この後がモデル店舗コーナー。実際の什器を用い、店舗の推奨陳列を表す棚割りが再現されており、今後、展開される新商品も同時に確認できる。

 特に、セブン-イレブンでは5店舗ほどのモデル店舗が展示され、パターン数では群を抜いている。正陳列・逆陳列やテストパターンなど、実際の店舗の棚割りは5パターンで収まらないが、極力、店舗が自店のイメージに合わせられるように配慮されている。

 このモデル店舗の搬入、設営、陳列はベンダーとメーカーの応援で実施されるが、各社の応援を経験したメーカー担当者によると、セブン-イレブンは商品陳列が棚位置、棚角度、陳列什器の使用方法など細かく指導され、理想の陳列へのこだわりが最も強いそうだ。

 実態の売場とは異なる部分もあるが、目指すべき売場として商品が目一杯陳列されていたりもするのも、モデル店舗の棚割り。陳列当日に展示会を行うエリアの特性から変更される場合が多く、他チェーンよりもモデル店舗に力が入っているのも、セブン-イレブンだ。