一矢報いる可能性ありと希望を感じた顔認識決済

 
 

『顔認証決済』については、スマホ決済では中国の小売りやAmazon Goなどに、日本の小売りは後塵を拝しているが、今回の顔認証では一矢報いる可能性があるのではないかと希望を感じた。

 顔認証決済は、筆者が3月下旬に中国・上海にあるカルフールで友人が行うのを確認した。決済端末画面に顔を向けるだけで決済が完了するのは驚きだった。不正が難しく、手ぶらでスピーディに買物が可能、一度利用を経験するとハマってしまいそうな買物の快適さが見て取れた。

 今や、中国の都市部では現金を持たずに生活するのが当たり前になっている。日本でも顔認証決済が進めば、財布どころかスマホすら持ち歩かずに買物する光景が一般的になるのも、そう遠くない未来な気がする。

 また、セルフレジなどで懸念される万引きも顔認証であれば、身元が確定されていることで、発生の抑止がかなりの確度でできそうだ。

 ただし、便利と引き換えにカメラ監視によるプライバシーの問題など、解決すべき課題があるのも事実だ。

流通関係者が語る「RFIDタグ、実際の運用は難しい」

 今回の顔認証決済では物体認識も実施しており、こちらも大きな期待が持てる。

 経済産業省が普及を推進している個別の商品を認識できるRFIDタグは、タグ自体のコストが1個当たり1円になるのが困難なのと、タグを付ける人件費などのコストをどこが支払うのかなど、ハードルの高さが問題となり、実際の運用は難しいではないかと流通関係者の間で言われている。

 その点、物体認識は一品一品の商品の動きは分からないが、決済ではRFIDタグの代わりとなり、その精度が上がれば一気に小売オペレーションを簡略化する可能性を秘めている。

 今回の顔認証と物体認識の決済実験は、パナソニックとファミリーマート社員のみで、品揃えも限られた中での実験となるが、一般開放されればいち早く使ってみたいと思う。

 
 

 

 

実証実験はPDCAをスピード感をもち、回していく

 パナソニックコネクティッドソリューションズ樋口泰行社長がPDCAをスピード感をもって回すと宣言したように、今回は事業所前での店舗運営のため、お客さまと実際に接する中で日々進化していくことが多いに期待できる。どんな進化を遂げているのか? 1カ月後に店に行き、また報告できるのではないかとワクワクしている。