横浜にあるパナソニック佐江戸事業所の一角に4月2日、パナソニックがファミリーマートのフランチャイズ店舗となる1号店、ファミリーマート佐江戸店をオープンした。

 この店舗は『「行きたい、働きたい」を「シンカ」(進化)させる』をスローガンとし、IoTを活用した次世代型コンビニ実現のための実証実験の場ともなっている。

 コンビニのノウハウにプラスして、パナソニックの「持つ製造現場ノウハウ」「IoT・画像分析・AIのデータ活用」、また得意とする「居住空間創り」のノウハウを取り入れるが、それはコンビニ運営の全体最適を念頭に個店の最適化と商圏拡張による売上げ・利益の最大化が狙い、そしてお客さまの新しい買物体験を最終目的とした店舗になっている(社会問題化している人手不足対策の省力化もポイントとなる)。

 ファミリーマートの澤田貴司社長が会見で「やってみないと分からない」と言ったように、これから進化していく前提で、店舗でお客さまに接客しながらの実証実験と認識した方がよいだろう。

電子棚札、対面翻訳機、業務アシストシステムにある課題

 
 

 具体的な取り組みだが、『電子棚札』は新商品棚札設置や売価変更など店舗オペレーションの作業効率を著しく改善されるが、(今後の大量使用でコストは下がると考えられるものの)現状では1個当たり約2500円前後ということで、3000SKUあるコンビニの品揃えに当てはめると初期投資だけでも約750万円のコストアップにつながり、費用対効果が課題。電子棚札がいくらになったら、現実的に店舗拡大するのかも含めた実験になるのだろう。

 

 また、『対面翻訳機』も今後進化するであろうスマホの翻訳と、どうお客さま便利の差別化が図れるかがポイントとなり、腕時計式のウエアブル端末を用いた『業務アシストシステム』もトイレのお客さま使用に合わせた清掃や欠品商品の品出しアラートがカメラなどの活用で可能となるが、コンビニの少人数運営の中で業務過多の従業員がそのアラートに対応する余裕があるかなど、克服すべき課題もある。

 
 

 今後は、トライ&エラーを繰り返しながら、サービスのバージョンアップやそれぞれIoT機器の別の使い方の模索が検討され、またその中で今回発表されたものとは別の新しいサービスも創出されていくのだろう。