店名の「チャトニー」は同店のメニューの特徴となる調味料の「チャツネ」に由来する

 (株)DDホールディングスの事業会社である(株)ゼットン(本社/東京都港区、代表取締役社長/鈴木伸典)では、横浜駅に直結している商業施設「横浜ベイクォーター」に3月22日(金)、新業態の「CHUTNEY Asian Ethnic Kitchen」(チャトニー アジアンエスニック・キッチン、以下チャトニー)をオープンした(約64坪で店内92席、テラス58席)。

 横浜ベイクォーターは東京湾を目前にしながら一方で高層ビルが控えて、その絶景と夜景が美しい商業施設である。そうした環境の中で、同店は開放的なテラスとリゾートフルな店内で構成。タイ、ベトナム、マレーシア、インドの他、幅広くアジアの食をとらえたエスニック料理を提供する。

多店化志向のアジアンエスニックレストラン

都会のリゾートを感じさせる横浜ベイクォーター。店舗のエントランスから見える風景

 店名の「チャトニー」とは、野菜や果物に香辛料を加え、煮込んだり漬けたりして作るソースやペースト状の調味料である「チャツネ」の英名で、これはアジアだけなく、ヨーロッパ全域で使用されているもの。同店では料理によって店内特製のチャツネを提供し、お客さまに好みのテイストで料理を楽しんでもらう趣向だ。

 フードメニューは35品目で、東南アジア料理では定番のガパオライス(1090円)や海老のパッタイ(1190円)などから、レモングラスBBQスペアリブ(1290円)や半身鶏のタンドリーチキン(1490円)などの肉料理もラインアップしている。

フードメニューはアジアンエスニックの定番が35品目
特徴であるペースト状の調味料「チャツネ」は、チリパプリカ、コリアンダーミント、ジンジャーアップルなど。全て店内のキッチンでつくられている

 ドリンクメニューはリゾートの雰囲気を醸し出すアジア各国の瓶ビール6種(レオビール〈タイ〉やタイガービール〈シンガポール〉など)を取りそろえ、見た目も色鮮やかな「トロピカルカクテル」(690円~)もラインアップ。また、エスニック料理に合うワインも用意している。ノンアルコールカクテルも提供。これらでディナー帯の客単価は3200円を想定している。

 ランチタイムには、メイン料理に加えるヤムウンセンなど数種の前菜や、サラダ・スープが食べ放題の「アジアン前菜セット」(380円)もある。このように老若男女のさまざまな客層に加えてアルコールのニーズにも応えられるオールラウンドの業態なのである。

店内はリゾートの雰囲気を漂わせている

 1995年10月に創業しカフェ業態をベースに成長してきた同社では、2005年3月にハワイアンダイニング「ALOHA TABLE」(以下、アロハテーブル)を名古屋市内にオープンし、同店が人気を博したことから多店化を進めて現在30店舗(2019年3月末現在※FC含む)となっている。チャトニーが出店した横浜ベイクォーターの4階にも関東1号店(2006年8月オープン)となるアロハテーブルが営業している。

 チャトニーの原型となる店は2008年9月、横浜モアーズ9階にオープンした「A&P with terrace」で、東南アジアエスニックのバラエティで安定した集客と業績を維持している。

 同社執行役員企画開発室室長の山田大輔氏によると、「この業態もアロハテーブルのように多店化していきたいと考えていた。アロハテーブルも横浜ベイクォーターへ出店したことがきっかけとなり多店化できるようになり、同じ施設に1号店を出店することができたことからこの業態もぜひ、多店化につなげていきたい」という。

葛西臨海公園での新店舗で新しい体験を提供

 さて、ゼットンでは今期(2019年3月~2020年2月)事業拡大をするとともに出店攻勢を行う。「これまでは出店を抑えて、事業を拡大するための土台をつくってきた」(山田氏)という。

ゼットン執行役員企画開発室室長の山田大輔氏

 既に3月1日より、都立葛西臨海公園(東京都江戸川区)内のBBQテラスの運営管理を行っており、同公園内には3月16日に「PARKLIFE CAFÉ & RESTAURANT」(160席うちテラス60席)をオープンしている。さらに、4月16日に「CRYSTAL CAFÉ」をオープンする。

 前者はハワイをテーマとして、自然、木のぬくもり、光、風を表現した店内でカレーやハンバーグなどおなじみのメニューの他にハワイアンフードを提供する。

 後者は同公園の象徴的な建物であるクリスタルビューの中に設けられ、海辺で楽しめるカフェ&BBQをコンセプトにした店舗となる。店の外に広がる芝生で楽しめるテイクアウトメニューも提供する。また、期間限定でプレミアムなBBQの「SARAMIDO BBQ」も展開する。さらに、ガーデンパーティーやパークウエディングなど、お客さまにとってこれまでになかった体験を提案している。

 5月以降の出店計画は明らかになっていないが、「店づくりは、人づくり 店づくりは、街づくり」いう基本理念を持つゼットンの出店攻勢はフードサービスにとって新しい可能性を示してくれることであろう。