イラスト/永谷せん

ヒトの心は不思議がいっぱい。それを探るのが心理学。心理学は実践の科学です。実際に使えば理解も早いし応用も利くようになります。ご紹介する心理テクニックは現場で役立つことばかり。ぜひ使って販売力をUPさせましょう。

 磨いた物がキラリ、ピカリと光るほど、ストレス解消につながり、いい気分になれます。

 多くの女性はキラキラしたものが大好きです。先日、仕事でお会いした女性編集者のスマホのカバーもキラキラと目にまぶしいほどでした。ある心理学者によると、女性が宝石やイルミネーションなど、キラキラしたものを好むのは、『多幸感』を覚えて、気持ちが高揚するからだといいます。

『多幸感』とは、気持ちが一時的に高揚し、感謝の念が強くなったり、強い幸福感や健康感を覚えるようになる状態をいいます。

  最近の女性たちがキラキラしたものを身に着けたがるのは、ストレスの多い現代社会を生き抜くのに、それが元気を回復する何よりの特効薬であることを本能的に感じ取っているからなのでしょう。裏を返せば、現代の女性はそれだけストレスを抱えているということでもあります。

  もしかしたら、女性の持ち物のキラキラ度は、その人がどれくらいストレスを抱えているかのバロメーターになるかもしれませんね。

 もちろん、ストレスを抱えているのは女性だけではありません。男性もストレスで心はガチガチ。ですから、男性だってストレスを解消するような多幸感を味わいたいと思っています。ただ、男性の場合はキラキラよりもツルツルピカピカの方がより多幸感を覚えるようですね。

  例えば、ツルツルピカピカの車のボディとかカメラのレンズなど。

  たまの休日に、お父さんが無心で車の洗車に励むのも、実はピカピカになった愛車を見て多幸感に包まれたいからなのです。車がきれいになる上に、いい気分になれるのですから、これくらい安上がりなストレス解消法はないかもしれません。

  このストレス解消法は、女性の皆さんもぜひ取り入れるべきでしょう。

 何だか気分がすっきりしない、心がよどんでいると感じたときは、周りにあるものを磨いてみましょう。

 いつの間にかくすんでしまった宝石類、水あかのついたグラス類、部屋の汚れた窓、洗面台の曇った鏡、埃をかぶったテレビの画面、油でギトギトのヤカン……。汚れが目についたものなら何でもいいのですが、できれば磨けばキラリ、ピカリと光るものがベターです。

 磨くための道具は、タオルでもスポンジでも、使い古しの歯ブラシでも何でもOK。

 最近は、メラニン樹脂製の研磨スポンジなども安く手に入るので、そういうものを用意しておくと、より輝いて完成度もUPします。なにしろ、磨いた物がキラキラピカピカになるほど達成感を覚え、自分のよどんだ心まできれいになった気がして多幸感でいっぱいになるのですから磨きがいがあります。

 個人的にやり始めると夢中になるのが、鍋やヤカン磨きです。磨くとピカピカになるのでやりがいがありますし、磨いているときは無心になれるので悩み事や心配事などもきれいに忘れてしまいます。 磨いた後のピカピカのヤカンで沸かしたお湯でいれるコーヒーのおいしいことといったら。

 論より証拠、ぜひあなたも身回りにある何かを磨いてみてください。気持ちのいい達成感と、心地いい疲労感を覚えるので、夜にやるときっと寝付きもいいはず。

  翌朝、すっきりとした気分で仕事に出かけられますよ。

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