最近、スーパーマーケットやネットで人気の「蒸し大豆」や「蒸し黒豆」。インテージSCIデータによると、市場は2年間で2倍に拡大しています。 

 そういえば、「豆サラダ」も増えたと思いませんか? 成城石井のお惣菜コーナーでも、レンズ豆、ひよこ豆などカラフルな蒸し豆とチーズ、オリーブオイルであえた「ビーンズサラダ」がどどーんと並んでいて、会社帰りの男女が手に取っていました。

 これまでは、丸ごと豆料理といえば、五目豆や甘い煮豆、お正月の黒豆のイメージが多かったはず。家庭的な優しい薄味で調理する場合は問題ないのですが、市販品だとどうしても甘辛い味付けで、塩分や糖質が高くなってしまうのが難点でした。

「甘くない」味付けの「丸ごと蒸した豆」。ぽっこりメタボお腹の原因の1つ、内臓脂肪に強力に働いてくれる、注目の食材なんです。

大豆はマルチ過ぎるスーパー栄養食。

 和食では「ま(豆)・ご(ごま)・わ(わかめ海藻類)・や(野菜)・さ(魚)・し(しいたけ)・い(芋)」といわれる健康的な食事術でも、筆頭に挙げられるほど私たち日本人の食生活に欠かせない健康食。

「畑の野菜」といわれる大豆をはじめ、豆類は良質な高タンパク、脂質、ビタミン、ミネラル、さらにはリノール酸やレシチン、オリゴ糖まで含む超バランス食です。食物繊維も野菜でトップクラス!

 

 特に大豆の脂質のほとんどは、血管の中の悪玉コレステロールを低下させ、脂肪が固まって起こる動脈硬化を予防する不飽和脂肪酸「リノール酸」。リノール酸は酸化されやすい性質がありますが、大豆に含まれるビタミンEが酸化を防ぎ、その効果をアップさせてくれる効率的な食材なのです。

 このビタミンEは「血流改善ビタミン」で、血管など内臓脂肪を蓄積されにくい状態にしてくれます。また、脂肪のサビともいえる「過酸化脂質」を抑える「えぐみ成分」のサポニンも重要。ダイエットに必要な食物繊維は野菜でもトップクラスなのは先ほど紹介しましたね。

さらに注目、脂肪にダイレクトに働く「β-コングリシニン」

 従来、大豆タンパクにはコレステロールの低減効果があるとされてきました。さらに、「β-コングリシニン」が内臓脂肪や中性脂肪に働くことが分かり、注目度が増しています

「蒸し豆」のここがえらい!

 大豆をよく食べてきた日本には、いろいろな大豆製品があります。

 でも、なぜ、蒸し豆なんでしょうか?比べてみました!

 〈VS 豆腐製品〉皮に含まれる食物繊維や大豆オリゴ糖などが軒並みアップ!

 

 豆腐や厚揚げ、油揚げ、豆乳などの加工品は手軽で便利。1品欲しいときやおつまみに、私もよく使います。

 しかし、残念ながら食物繊維などの豊富な栄養素は「おから」として取り除かれてしまっています。食物繊維は100g当たり、豆腐が0.4gなのに対し、蒸し大豆は8.8gと20倍。ダイエットに必須な腸内環境を整える大豆オリゴ糖は100g 当たり、豆腐が0.5g 、蒸し大豆は1.4g と約3倍。タンパク質も100g当たり、豆腐の5.4gに対して蒸し大豆は15.5gと約3倍になります。

 このように、「丸ごと」食べることで蒸し豆は逃すことなく栄養をチャージ。食物繊維は大さじ山盛り1杯程度でサラダ1人前分に相当します!

〈VS水煮〉「大豆イソフラボン」は水煮の2倍。水溶性の栄養素、うまみを逃さない

 水煮にすると水溶性の栄養素が水に溶け出してしまいます。強い抗酸化作用で血管の炎症に作用し、ダイエット効果の高い「大豆イソフラボン」は100g当たり、水煮は62mgに対し、蒸し大豆は120mgと約2倍! 効率にチャージできます。

 また、蒸し豆はうまみもしっかり凝縮され残っています。そのままで「豆の味」が楽しめる「おやつ」にぴったり! 調味料を加えなくて済むので、余計な塩分、脂質や糖質を抑えられる点もうれしいですね。

 豆を自分で蒸すのはなかなか面倒ですが、最近の市販品はバリエーションも充実。これは使えます!

〈VS 納豆〉内臓脂肪に働く「β-コングリシニン」を逃さない

 

 発酵されることで、納豆には納豆キナーゼと呼ばれる強力な善玉菌が存在します。これらは腸内環境を整えるためとても有効に働きます。

 抗酸化物質の大豆イソフラボンは「蒸し大豆>納豆」。コレステロールに働くレシチンは「蒸し大豆<納豆」。ただし、内臓脂肪や中性脂肪に働く「β-コングリシニン」は、納豆の発酵の過程で分解されます。

 どちらの食べ方もそれぞれの働きが期待できますが、内臓脂肪には「蒸し大豆」が向いているかもしれませんね。

 納豆の匂いを気にする人も、蒸し大豆は食べるときを選びません。おやつとして、そのまま手軽につまめるところもうれしいですね。

黒豆はさらにオススメ!

 

 黒豆には抗酸化作用の強い「ポリフェノール」が含まれ、若返りやダイエット効果が期待できます。

 これまで黒豆といえば、おせちに登場する「甘い黒豆」が一般的。ハレの日、お正月だけならいいのですが、日常的にはどうしても濃い味が難点でした。

「甘くない」味付けの「蒸し黒豆」は余分な糖質、塩分もカット。黒豆本来の味と栄養パワーを最大にチャージできる食材です。

 いかがでしたか?

 厚生労働省「健康日本21」による1日の豆類の推奨量は100gですが、実際の平均摂取量は約60g。残りの40gは蒸し豆ではひと握りくらい。この程度なら小腹が空いたときに、おやつにちょうどよい量ですよね。

 豆料理は自分で作るには意外とハードルが高いものですが、市販品なら簡単。価格も100円前後と、アーモンドなどナッツ類よりもはるかにリーズナブル。

 お財布にも優しい、簡単な「蒸し大豆」習慣でおいしくスリムなお腹を目指しませんか!

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