イトーヨーカ堂は3月15日、東京都足立区に「イトーヨーカドー食品館千住店」をオープンした。千住におけるイトーヨーカ堂の歴史は古く、1946年「羊華堂」を開いたことから始まり、その後3回の移転を経て現在の場所に店舗を構えてから、イトーヨーカドー1号店として「イトーヨーカドー 千住店」「ザ・プライス 千住店」と形を変えながら営業してきたが、3年前に建物の老朽化を理由に一時閉店。そして今回、この地域に食品がそろう店舗があまりないことから「イトーヨーカドー食品館千住店」に業態変換、新たに食品に特化した店舗に生まれ変わった。この店舗の見どころを紹介する。

 この店舗があるのは北千住駅(JR常磐線、東武スカイツリーライン、東京メトロ千代田線・日比谷線、つくばエクスプレス)から約500メートルの場所。半径1キロ圏内の人口は約5万人(2.6万世帯)。近隣を4号線等の主要幹線道路が走り、交通アクセスの便利な立地にある。

 北千住駅は鉄道乗降客数も多く、ここ10年の間に大学ができたことから若年層も増加。「ザ・プライス千住店」の来店客構成比は70歳以上と30~50歳の2極化していたが、今回の店舗では「シニアの単身者」と「共働き世帯」をメインターゲットとし、マーチャンダイジングを組んでいる。

 建物は1階に生鮮三品と惣菜、2階にベーカリーとグロサリーの売場を設けた2層式で、店舗の裏には駐輪場(246台)がある。売場面積は約992㎡(約300坪)。全体のアイテム数は6600で、その内訳は加工食品3150、デイリー1800、精肉350、青果300、惣菜350、鮮魚350、日用品300。アイテム数を絞り、売れ筋のフェースを広げて売上げを取っていく考えで、想定する客単価は1500円と少し低めになっている。

写真で見せます!「1階、2階 商品・売場の注目点」

 

 1階は青果、鮮魚、精肉の生鮮三品に、惣菜・簡便食品でフロアを構成。

 

 青果では(株)千住青果と協力して、北足立市場(店舗から10㎞)直送の近郊野菜を「やっちゃば」コーナーで販売している。

 「千寿葱のかき揚げ」や「千寿天丼」等を同店オリジナル商品として販売。

 精肉売場では『生産者の顔が見えるお肉』として安心感を提供。ミニディスプレーを設置して、動画で食べ方提案も行っている。

 

 メインターゲットがシニアの単身者と共働き世帯ということもあり、鮮魚コーナーでは小容量の簡便さが特徴の商品が数多く並んでいた。

 惣菜売場は店内調理の映像をリアルタイムで流している他、即食簡便商品を中心に揚げ物を強化している。

 

 2階はベーカリー、グロサリー商品等のフロア。

 

 地元企業のドンレミーと協力して同店オリジナル商品を出している。

 酒売場では、ワインは特徴ごとに分かりやすく陳列。日本酒・サワーは北千住の居酒屋をイメージした面白い作りとなっている。

 ベーカリーコーナーの近くには惣菜パンや菓子パンが数多く並んでいる。

 少しでも来店を促す目的で、限られたスペースにイートインコーナーを入れた。「イトーヨーカドー千住店」の歴史を振り返る写真も設置している。

売場の役割分担ができれば2フロアでもニーズに対応できる

 この店舗を待ち望む近隣住民の声は強かった。早く出店をしてほしいと好意的に受け止められており、3月15日のオープン時には1000人のお客が並んで入場規制がかけられたくらい。今後の抱負について川嶋店長は「長い歴史がある1号店を引き継いでいるので、地域のお客さまに喜んでもらえるような店にしたい」と語る。

 なお、今回も売場は2層式にしたが、これが買い回りしやすいかというと課題はあるが、1階、2階で売場の役割分担ができていれば、お客のニーズに対応できると考えているようだ。

  • 商業施設名/イトーヨーカドー食品館千住店
  • 所在地/東京都足立区千住3丁目2番地
  • 売場面積/約992㎡(約300坪)
  • オープン日/2019年3月15日(金)
  • 店長/川嶋隆平
  • 駐輪台数/246台
  • 営業時間/10:00~22:00(オープン時3日は9:00オープン)
 
 
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