ゴルフは『欲望との戦いのスポーツ』ともいわれています。「良いスコアを出したい」「格好良く見られたい」「強い球を打ちたい」「遠くへ飛ばしたい」「木と木の間を通したい」「ピンそばに止めたい」、あらゆる欲望のわなが襲い掛かってきます。 

 その欲望に負けて大叩きをする。もうよい年齢なりました。そろそろ欲望を抑えたスマートな大人のゴルフを目指したいと思っています。

 そう思って、回りのシングルたちのスイングを見てみます。特にアイアンショットではスリークオーターまでしか振っていません。流石シングル、欲望をしっかりコントロールできています。今回は欲望を抑えるスイングについて考えてみました。

 ビジネスでも身の丈に合う商売が一番いい。ちょっと背伸びをすれば届くくらいの目標設定がいい。新しい挑戦も失敗したとき、何とか挽回できる範囲で挑戦するのがいい。商売でうまい話しは絶対ありません。欲に負けてはいけません。欲をコントロールする訓練としてゴルフを活用しましょう。

スイングはスリークオーターがいい

 これ以上振れないという“満振り”は論外。決してやってはいけないことは分かっているつもりです。結局、満振りは腕に力が入ってしまい、良い結果には100%つながらないこと、何回も経験しています。

 アマチュアにとって、フルスイングは確実にフィニッシュがとれることを前提にするべきだと思います。その上で、フルスイングはティーショットのドライバー、地面が平らなでライがよいときのみのウッドと限定した方がよいでしょう。

 体幹を鍛え切れていないアマチュアがいつもフルスイングでは危ないと認識しています。体幹を鍛えているプロでも常時フルスイングはしていません。

 アイアンは全てスリークオータースイングと決め、足場が悪ければ、ハーフスイングと決めます。これくらい決めないと欲望を抑えるスイングはできないでしょう。

 そして、スリークオーターでも飛ばしたいという欲望を抑えるため、力んではいないが、キレのあるショットを求めます。

 そこで、フル、スリークオーターのスイングを振りの強さではなく、振り幅で考えることで、欲を抑えたキレのあるショットを目指します。トミー・フリートウッドがスリークオータースイングのお手本ですね。

振り幅で自分のスイングを定義する

 まず、自分のスイングの定義を明確にします。何となくでは体がイメージ通り動きません。

 例えば、

・クオータースイング⇒前傾を維持、シャフトが地面と平行

・ハーフスイング⇒前傾を維持、腕が地面と平行

・スリークオータースイング⇒前傾を維持、腕が地面と平行に15度プラス

・フルスイング⇒前傾を維持、腕が地面と平行に30度プラスで、しっかりフィニッシュを取る

 次に4つのスイングごとにキャリー距離も明確にします。56度のウエッジであれば、順番に25ヤード、50ヤード、75ヤード、80ヤードと、欲を抑えるために定義。距離は控えめの方がよいでしょう。

 グリップはそれぞれ指3本から1本分短く持ちます。また、全てのスイングのリズムは一定であることを求めます。リズムを一定にするためには、全てのスイング時に「イチ、ニのサーン、シ」と数えるとよいですよ。特にこの「サーン」が力みを抑えてくれ、「シ」で前傾を維持してくれます。

抑えの利いた強い球になる

①体に余裕が生まれるため、安定感が格段に上がります。

②スイングを抑えることで他の場面でも欲を抑えられるようになります。

③力まず、腕を伸ばすことができ、切れ味が良くなります。

④前傾維持を無意識にでき、腹筋強化につながります。

 このようなメリットから、スリークオーターは飛距離がほとんど落ちず、逆に抑えの利いた強い球になることが分かります。シングルさんの中には体幹が強くなり、「かえって飛距離が伸びた」と言っている人がいるくらいです。