「昨晩、ぐっすり眠れましたか?

「ええ、ぐっすりよく眠れましたよ」と答えられる人は、日本人では5人に1人しかいない。5人のうち4人は、「イマイチ」であると、本サイト2月28日の記事「知っていますか?『睡眠不足』が起こす仕事への弊害」が書いている。

 東京西川の「睡眠白書2018」によれば、日本に住む18~79才の1万人を対象にした調査で、その約半数に「不眠症」の疑いがあり、自分の睡眠に「不満がある」としたのは70%に上るそう。日本は立派な『不眠大国』なのだ。

 こう書いている私も多分に漏れず、不眠症である。夜中に何度も目が覚め、朝起きると首や肩が痛い。枕が合ってないんじゃないか?と常々思っているが、じゃ、自分に合う枕ってどんなだろう?と考えても見当がつかない。もしかして私のように不眠症で枕に悩んでる人は多いんじゃないか? そう考えて枕について話を聞いてみることにした。

いい香りに包まれ、鳥の声が響き……

 

 最初に尋ねたのは寝具の老舗「日本橋西川」。1615年からこの地で営む老舗では枕の売場は1階に既製品が、2階にオーダー枕があり、その2階に行って驚いた。いい香りに包まれ、鳥の声が響き、まるで森の中に足を踏み入れたようだ。

「このスペースは『ねむりの相談所』といい、オープンは2017年3月です。睡眠に関心が高まる中、睡眠に不満を持っていながら9割近い方が快眠のためのアドバイスを受けたことがないことが分かりました。そこで『日本橋西川』は、眠りのコンサルティングに特化した店舗として展開することを目指し、『お客様がなるべくリラックスした状態』で体験やお買物ができる売場環境を作りました。実際には質のいい眠りを取り巻く、環境(音響・証明・温度・湿度・香り)のために必要な、心身を癒すアロマやハーブティー、眠りに最適な音楽(CD)などをそろえ、入眠から目覚めまでの睡眠環境をトータルでサポートすることを目指しています」

 そう教えてくれた(株)西川・企画宣伝部の大渕学さんは、入社から14年目。今、寝具への関心は劇的に変わってきていると感じているそうだ。

半分以上が枕を求めて!

 

「自分の入社当時、寝具といえば羽毛布団や毛布が売上げのメインでしたが、現在、当店ではお客さまの半分以上が『枕』を求めていらっしゃいます。ホームページには『枕のご相談』という予約ができる欄もあり、一昨年と比べて昨年は4倍以上増え、今年に入ってからも連日お客さまがいらしています」

 そう言われて店内を見渡すと、「オーダー枕」の相談に来ている方がちょうど2組見えた。枕をオーダーして作るお客さん、どんな人なんだろう? 売場に実際に立つ、笠原雅子さんに伺った。

「20~70、80代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。家族が使って良かったからといらしてくださる方も多いですね。男女比では女性の方が少しだけ多いかな?という気がします。また男女問わず、首や肩のコリを訴えて枕をオーダーメイドされるお客さまが増えています」