「第14回 こだわり食品フェア」

 全国各地にはそれぞれの地域に地場メーカーがあり、その土地によって名産品があり、地域おこしの産品も開発が続き、伝統食文化も根付いて、食の多様化につながっている。小売りもそうした商品を取り入れることで品揃えのアクセントになり、魅力を高めることができる。

 地場メーカーは特色のある商品開発に取り組み、産業育成や地域おこしで地方の自治体も支援し、数え切れないほどの新商品も登場している。

「北野エース」や「成城石井」「明治屋」といった売場には地域産品が数多く投入され自社開発の商品もあり、百貨店の加工食品コーナーは百花繚乱で差異化を図っている。

 近年出店が目立つ「una casita(おなかすいた)」では、商品は全国から調達した特色のあるものばかり。昨春、スーパーマーケットに挑戦した「無印良品」も自らのコンセプトに合致する地域商材を取り扱うことで、無印らしさをアピールする。

 小売り最大手のイオンは、日本でたぐいまれな食文化を支える食材や伝統技術といった伝統そのものを、地域の人たちと対等なパートナーシップのもとで、保護・保存する「フードアルチザン(食の匠)活動」を地道に続けている。

「もっと Nippon!」は三菱食品が2017年9月に立ち上げた地域特産ブランド。日本の食文化に関心があり食を通じて地域に貢献したい、国産で安全・安心なものを嗜好する人たちを対象に、継続的に購入できるようにする。

 こうしてさまざまな形で取り組みが見られ、商品の発掘や開発が日々なされており、脚光を浴びて日の目を見るものも出てくる。食流通のシーンで、地方や地域の産品は欠かせない存在であり、消費者にとっても食卓に彩りを加えることができる。

 そこで、先月、幕張メッセで開催された「第14回こだわり食品フェア」から、注目商品をピックアップし、地方・地域産品の現在地を確認し、トレンドを読み取りながら今後の可能性を探ってみることにする。