大賞を受賞した良品計画の金井政明会長(中央)。この日の衣装は無印良品とも関係が深い衣服造形家の眞田岳彦、テキスタイルデザイナーの須藤玲子の両氏の手によるとのこと。右は選考委員の森川亮Cチャンネル社長。

 日経BP社が主催する「日本イノベーター大賞」の表彰式が26日都内で開かれ、「無印良品」を展開する良品計画の金井政明会長が第17回の大賞を受賞した。

 良品計画は創業以来、日本発のシンプルで美しい「感じ良いくらし」を世界に提供し、イノベーションを起こす上で重要である「デザイン経営」をぶれずに実践し続けてきたというのが授賞理由。同社は今年4月に開業予定の「MUJI ホテル銀座」やフィンランドでの電気自動運転バス計画、地域創生などビジョンを実践する領域をさらに拡大している。

 金井氏は「無印良品は元セゾングループの堤清二代表が作った。すごいのは思想のど真ん中に答えを置いていないこと。後継者たちが考え続けるしかない仕組みにしていたのがイノベーティブ(革新的)だった。堤氏は人間は欲深く、人の目を気にする生き物で、そこに消費社会やブランド志向が入ってくると、人間が利己主義、保身主義に走り、社会が分断していくと心配して、無印良品によって消費社会へのアンチテーゼを示した」などと語った。

 同賞は日本の産業界で活躍する独創的な人材にスポットを当て、日本に活力を与えようと2002年に創設。昨年の大賞は山田進太郎メルカリ代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)だった。

 他の受賞者は以下の通り。日経ビジネス賞=関家一馬ディスコ代表取締役社長・CEO、日経ビジネス50周年特別賞=松本恭攝ラクスル社長CEO、日経クロステック賞=島正博島精機製作所代表取締役会長、日経クロストレンド賞=キズナアイ(バーチャルユーチューバー)、日経ビジネスレイズ賞=小林晋也ファームノート代表取締役。

(編集部より)タイトルの写真では衣装の一部しか見えないので、もう1回、掲載しました。