ECサイトと店舗の双方へ送客、イベント活用も

 まず、アプリを通じて、店頭とECサイトが連携する施策を進めました。店頭でアプリを使って商品バーコードを読み取ると、自社ECサイトでその商品の関連情報が表示されるというものが代表的です。
 例えば、アプリでバーコードを読むと、スマートフォンでECサイト上の商品レビューや利用イメージが分かる動画、さらには商品を説明した従業員のブログ記事のサイトへ直接誘導されます。もちろん、ECサイト上で注文することもできます。さらに購入を悩まれた場合には、「お気に入り」に登録しておき、後日購入するということもできます。

 

 現在では、当初想定していなかったアプリの使い方もしています。例えば、イベント会場に来ていただいたお客様にだけ、限定商品の予約ができるという取り組みを実施しました。実際の流れは、イベント会場で限定商品のバーコードを用意し、お客様にアプリでそれを読み取っていただくと、その予約購入がECでできるというものです。 

 

 イベントに行けば、ECサイト上では入手困難ですぐ売り切れるような限定アイテムの購入ができるとあって、当日はそれを目当てに多くの方に来場していただくことができました。
 イベント会場でこうした限定アイテムを用意するとなると、現地でその準備が大変なことはもちろん、すぐ売り切れてしまうという問題が発生しがちです。
その点、今回のような取り組みでは、現地の準備はバーコードのみですので、スタッフにとって負担も少なくてすみました。同時に、お客様にとっても、せっかく足を運んだのに商品を購入できずガッカリされることもなく、双方にとって非常に良い取り組みだったと思います。

アプリでキャンペーン告知し、店頭売上27%UP 

 アプリでプッシュ通知を登録いただいている会員様へは、定期的にお知らせを配信しています。主に、毎月実施しているキャンペーンの告知です。
 ECサイトで使用できるクーポンコードのほか、店頭で使用できるポイントクーポンなども送付しています。こうしたアプリをきっかけに来店いただくお客様も多くいらっしゃいます。実際、キャンペーンによって店頭売上は27%アップしています。こうした目に見える成果が、店頭でアプリのダウンロードを促す従業員のモチベーションアップにもつながっていると思います。

 

 我々は、お客様にはアプリを活用いただきながらECサイトや店頭というチャネルにとらわれずに、当社の買い物を楽しんでいただきたいと考えています。
 そのため、ご購入の方法として、ネットで注文し自宅へ配送という通常の通販ルート以外にも、ネットで注文し店舗で受け取り、逆に店舗で注文し自宅で受け取りといったパターンもご用意しています。こういた購入方法に加え、クレジットや現金など決済方法の組み合わせも加えると購買パターンは43にものぼります。

3か月でのリリースがYappli採用の決め手 

 アプリは、当初はゼロから開発する予定でしたが、開発会社から数千万から数億円という金額を提示されることもある上、時間がかかるために断念しました。
手頃な予算で、しかも発注から3か月でリリースできるということから、Yappliを選びました。Yappliには、会員証表示機能などがもともと備わっているため、必要最低限の予算と期限で自社アプリを構築できるのが良い点だと思います。
 その上、運用しやすいのが助かります。現在、当社のアプリ運用担当者は女性2人のみす。高いITリテラシーを持っているスタッフを選任したわけではありませんが、十分にアプリを運用できています。こうしたことからもYappliを選んでよかったと思います。今後は、基幹システムとの連携も含め、オムニチャネルの先の新しいリテールの形を模索していきたいと考えています。