アプリ市場とYappliの概要について説明する
株式会社ヤプリ執行役員CCO/エバンジェリスト 金子洋平氏

2021年にはアプリを通じた消費総額が世界で14兆円になるという試算もあるほど、アプリが購買ツールとしても存在感を示すようになっている。そのアプリの構築プラットフォームとして多くの企業に支持されているのが、プログラミング不要、直感的な管理画面、OSの自動バージョンアップといった特長を持つ「Yappli」だ。本講演ではヤプリ執行役員CCO金子洋平氏によるアプリ市場とYappliの説明に続き、ワールドスポーツが展開する釣具のキャスティングへの導入事例が紹介された。

 

 
アプリ活用について講演する
株式会社ワールドスポーツ 事業開発部EC担当課長の盛田誠人氏

アプリ導入後、会員数1.7倍、売上高2.5倍に

 釣具のキャスティングは、東北、関東、九州を中心にモール5店舗を含め全国56店舗を展開する小売チェーンです。「人情」を大事にするような、釣り具業界の中小企業がデジタル活用に挑んだ事例として捉えていただければと思います。
当社では2015年にEC(Electronic Commerce)事業を開始、既存のオンラインモール出店を経て、現在は自社でECサイトを運用しています。アプリは、2017年に導入しました。最初に期待したのは、EC会員への新規登録促進や、その会員証の提示が店頭でスムーズに行えるようにすることです。
 というのも、当時はオンライン会員証をスマートフォンのECサイト上で表示できるようにしていたのですが、セキュリティの観点でログイン情報を保持せず、会員証を表示するためにはメールアドレスとパスワードをいちいち入力しなければいけないという使い勝手の悪さが問題になっていました。
そのため、当時から50万人いた弊社カード会員にオンライン会員登録を促したものの、なかなか移行が進まないという状況になっていたのです。この点、Yappliでは1度ログインすれば、その後はスムーズに会員証を表示できます。結果、店舗でもお客様に利用をお勧めしやすくなり、登録が進みました。
現在、アプリを通じ、新規会員の登録が増えています。2018年には新規の会員登録数が既存のカード会員のオンラインへの移行数を逆転しました。会員となるきっかけがアプリだったというユーザーが半数を超えています。結果、当社の会員数はアプリ導入前の1.7倍になりました。

 

 EC事業開始4年で同売上が数十億円に成長したのにも、アプリが貢献しています。そして店頭、ECサイトを含めた全体売上は2.5倍の成長を遂げることができました。こうした成果を上げるに至った具体的な施策例をご紹介します。