一定の利用期間にお金を払い、ものの利用権やレンタル権を得るサブスクリプション(以下サブスク)が次々発表されています。最近有名なのはトヨタが発表した3年間トヨタブランド車を利用できる「KINTO SELECT」や「KINTO ONE」、他にも音楽、花、洋服、家具、昔からある例では語源となっている雑誌の年間購読もあります。

 若い世代を中心に、ものの所有や維持費の支払いに抵抗を感じる人が増えてきています。毎月固定の利益が見込めることから、今後サブスクのビジネスモデル展開を考えている企業も多いはずです。そこで、ユーザーの観点から長期間利用が続くサブスクのポイントについて考えました。

①安心感

 

 サブスクは「サービスが(半永久的に)続くだろう」という信頼が支払いの前提になります。通常の買物のようにものを買ったら終わりではなく、お金を払ってからがスタートであるため、サービス期間が長期に渡るのが特徴です。

 このため、利用しようとする消費者に対して何らかの形で「安心」を与える必要があると感じます。例えば、大規模で名前の知れた企業なら「この企業なら大丈夫だろう」という知名度もその1つです。また次の期間までに最低でも現状維持、もしくはバージョンアップするだろうという期待も継続につながります。提供する品質にブレがないことも安心につながるでしょう。

 サブスクは消費者側は利用した分だけの適切な支払いを想定していますが、企業側は長期利用を見込んで行っているはずです。毎週・毎月・毎年、利用料を頂くということは、それだけ長期的な利用に値する理由付けが必要です。

 過去に私が長期利用したサブスクに共通していたのは「取り戻せる」という安心感でした。忙しさから利用・活用できないことがあっても「次回、その分を取り戻せる」という気持ちが残るサブスクは、やめるという判断には至りませんでした。

 多くの場合、利用料金はクレジットカードや口座引き落としになるので、毎回継続する際の「支払い」自体にはそこまで抵抗がないはずです。一度利用を開始してしまえば、スマホの月額利用料金を、毎月引き落としのたびに気にする人は多くないでしょう。むしろ、サービスを続けても大丈夫、という安心感を提供することを意識した方がいいです。

 長期間利用すればするほど、利用者が一時的に何らかの事情でサービスを十分活用できない時期はいつか必ず訪れます。そこで「じゃあ無駄だから止めよう」という気持ちにならないサブスクであれば、継続率は伸びる気がします。