公表されているのは持ち株会社の数値だが、ドラッグストアが上位を占めた。

第5回は、ディスカウントストア(DS)、百均ストア(OP)、リユースショップ(RU)、ドラッグストア(Dg.S)・調剤薬局、コンビニエンスストア(CVS)の平均年間給与額を多い順に並べた。

上位10社のうち、9社はDg.Sと調剤薬局

 第1位はクリエイトSDホールディングス(HD)、第2位がウエルシアHD、第3位がキリン堂HD、第4位がマツモトキヨシHD、第5位がスギHDと、Dg.Sのホールディングカンパニーがトップ5を独占した。

 これ以下にも、ツルハHD、ココカラファイン、メディカルシステムネットワーク、アインHDと、6位のローソン以外は上位10社全てがDg.S・調剤薬局だった。

 中でも、クリエイトSDHDの年収は1000万円に迫る勢いで、小売企業の中でもトップクラスの給与水準だ(ただし、HDであって、事業会社ではない。従業員の平均年齢も高い)。

 Dg.Sは、日用雑貨や食品をラインロビングして大型化し、チェーン展開することで従来型の「薬屋さん」から脱皮、主要な小売業態として定着してきた。

 何といっても、荒利益率の高い医薬品を主力としているのが利点。マージンミックスで、日用雑貨や食品を格安で販売、集客できるのも強みだ。

 なお、医薬品の販売では、法規制によって有資格者の店頭配置が義務付けられている。薬剤師は人手不足で現在、引っ張り凧の状態。人件費が上昇しており、それが給与水準にも反映されていると考えられる。調剤機能を備えるDg.Sも増えており、高齢化の中、Dg.Sのニーズはますます伸びるだろう。しかし、他の小売業態も医薬品部門に進出しており、Dg.Sとの競合は激化すると予想される。