「ふくねこ堂」店長のルイ君

 石畳の路地裏を芸者さんが通り、その傍らに目を落とすと猫の佇む姿がある。そんなイメージにピッタリなお店があります。神楽坂にある着物や和小物、それに猫雑貨を取り扱うお店の「ふくねこ堂」と店長のルイ君です。

「ふくねこ堂」は、神楽坂4丁目の細い路地にある小さなお店。神楽坂通りから、め乃惚(めのそう)とカフェ・パティオのある石畳の路地を入ったところにあります。お店は一軒家のお宅のような佇まいです。

 知人の家を訪ねる感覚で入り口の扉を開けると、壁に所狭しと並べられた和小物や猫グッズが目に飛び込んできます。その中で待ち構えているのは猫の店長の「ルイ2世」。人が大好きな3歳の茶トラ猫です。

 好奇心旺盛なルイ店長は扉が開くたびに現れる訪問者に興味津々な様子。ちょっとそわそわして落ち着きがなくなりますが、そんなルイ店長とは違って、落ち着いた優しい笑顔で出迎えてくれるのが、店員の安田さんです。「ふくねこ堂」のキャッチコピーは、キモノ・小物・ねこものお店ですが、その中でも安田さんは着物や帯に造詣が深く、それぞれの持つ魅力を丁寧に伝えてくれます。

 お店にも独特な色柄の1950~70年代のヴィンテージ着物や和小物が豊富にそろっており、着物に詳しくなくても眺めるだけで魅了されてしまいます。そんな魅力的な着物や帯もリサイクルものなら3000円から、着物小物も品物によっては、リーズナブルな価格で販売しています。一般的に高額な印象のある着物と帯を、もっと気軽に楽しんで着てもらいたいという、安田さんの思いから提供しているそうです。

 着物に詳しいお客さんにとっては掘り出し物が見つかるお店のようで、取材した日もじっくりと品選びしているお客さんもちらほら。ルイ店長に会いに来るだけのお客さまも思わず何か買っていくことも。でも、皆さん、一度お店に足を踏み入れてしまうと、探検気分で自分へのプレゼント探しに夢中になってしまうようです。

 猫グッズと看板猫の癒やしが同時に得られるお店は猫ブームの昨今でも意外とで少ないものです。なので、全国の猫好きさんが「ふくねこ堂」さんを目指して訪れるのも納得です。

 さて、看板猫であり招き猫の役割も果たすルイ店長ですが、店長となったきっかけは、安田さんのご実家の物置で生まれた縁によるもの。母親はその界隈の外猫だったため、ルイ店長の兄弟たちには里親を探し、ルイ店長は安田さんが迎え入れました。天寿を全うした初代看板猫「ルイ」に代わって「ルイ2世」を名乗り、今日も扉が開くのを待ちわびている神楽坂路地裏の看板猫です。

 

今年3歳になる茶トラ猫のルイ店長。安田さんと一緒に、自宅から毎日通って来ます。

 

まだ目が青い(キトンブルー)子猫の頃のルイ店長。大きくなっても毛柄の模様は同じです。

 

小さい頃から人見知りせず、好奇心旺盛でした。(写真は子猫時代に撮影したもの)

 

高い所の台に飛び乗っても品物を落としません。看板猫の自覚でしょうか。

 

熱心に品物を見ているお客さまの背後から近づきます。かまってほしそうです。

 

扉の向こうに人の気配を感じると気になって仕方がない様子

 

人が大好きなルイ店長は、お客さまがやってくるのを心待ちにしているそうです。

 

ほとんど着用しないまま古着に出された状態の良い品物があったり、ビンテージ感漂う和小物が並びます。

 

着物に限らず洋服やバックのワンポイントになるアクセサリー類

 

神楽坂通りから細い路地を入り、さらに脇道に入った先にある「ふくねこ堂」

 

ショーウィンドーからのぞくルイ店長。
まさに看板猫ですね。
お店は2007年2月22日の猫の日にオープン。今年12年目を迎えます。

「ふくねこ堂」
東京都 新宿区神楽坂4-3-101
TEL.03-6319-6000
12時30分~18時30分  年中無休