今年のインフルエンザの流行は警戒レベルを超え、深刻ですね。まだまだ寒さは続くので油断大敵。インフルエンザだけでなく風邪やノロウィルスなど、この季節の体調管理には気を使いますよね。どんなにマスクや手洗いで予防していても、電車の中、職場、学校、家族からの2次感染など、完全に防ぐのは難しいもの。やはり、自己免疫力を高めておくことが大切ですよね。免疫力を高めるには、細胞の新陳代謝を進める「タンパク質」が必要不可欠です。

 平成25年発表の「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によると、タンパク質の摂取量は年々減少。40年間で約10g/1日以上も減少しています。特に高齢者は、タンパク質の合成よりも分解される量が多いので、積極的に摂取する必要あり。タンパク質が不足すると、ウィルスや疾患などにかかりやすい体になってしまいますので、要注意です。また、“やせ願望”から食事量全体が少ない20~30代の若い女性もタンパク質不足から慢性的な冷え症も多く、若い年齢の割に抵抗力が低いことも深刻な課題です。

 ただ、近年のシニアまで広がる「筋トレブーム」もあって、「タンパク質」は少しずつ見直されてきました。 健康の維持に気を使う季節は、食事の大切さを見直す良い機会でもあります。ちょっと「調子が悪いな」「元気が出ないな」というときこそ、いつもよりも体の声を聞いて、元気の源「タンパク質」を食卓に並べたいものですね!

 そして、今年の冬を乗り切る免疫力をつけるには、「タンパク質」の「質」も大切。そこで、今回は免疫力を高める「プラスアルファ」の栄養素を一緒に摂取できる、「ハイスペックタンパク質」をご紹介します!

(1)鮭…「ビタミンDも摂取できます!」

 

 昔から「薬食い」と呼ばれ、風邪予防の魚、鮭。アスタキサンチンという赤い色素が免疫を落とす活性酸素を除去します。インフルエンザ予防には「ビタミンD」も重要ですが、これは、現代人に不足している栄養素。その理由は「魚不足」と「日光不足」。魚離れは年々加速。食品からの摂取以外に、日光を浴びることで生成されるビタミンDは、近年の過剰な「日焼け予防」や「インドア主義」がその減少に拍車を掛けています。鮭はビタミンD含有量が断トツ。低脂肪高タンパク質なのはご存じの通り! 心当たりのある方は積極的に食べましょう!

【オススメの食べ方】鮭とキノコ&ブロッコリー&トマトのホイル焼き

 ビタミンDを豊富に含むキノコ類は、鮭の動物性ビタミンDと一緒に取ることで、その栄養素の吸収率をアップさせます。またビタミンDは脂と一緒に食べても吸収率がアップ。ブロッコリーやトマトを加えると、ビタミンCやリコピンとの相乗効果も。一品で、栄養素のそろった最強のインフル予防メニューです! お好みで、みそを入れると腸内環境を整え、さらにウィルスに負けない体を作ります。

(2)エビ…「体を温める“温性”の食材!」

 

 エビは漢方でも体を温める“温性”の食材とされるもの。体を温めることは免疫力向上の基本なので、体温が36℃以下の人は要注意! 自律神経が乱れて血行不良、免疫力も下がっている可能性があります。体を温める食材を積極的に食べましょう!

 エビの殻や尻尾の赤色には、抗酸化作用の高いアスタキサンチンが豊富。また、低脂肪で内臓に負担がかからないのでシニアにもうれしいですね。

【オススメの食べ方】トムヤムクンスープ

 

 トムヤムクンに使う唐辛子はやシシトウなど「辛い」ものと一緒に食べて、さらにポカポカに。辛いものは排泄反射という体の防衛反応で胃腸の働きを活発にし、免疫力をアップさせます。水分摂取は体の毒素を外に出すために重要。体を内側から温めるスープは積極的に取り入れたいメニューです。スープにビタミンD豊富な「干しシイタケ」を入れる免疫力ダブルパワー!