国内外で、デジタルテクノロジーを駆使した未来型店舗の登場に注目が集まっている。無人・省人決済の導入や、ネットワークカメラ、AIを活用した購買/非購買データ分析など、新しいテクノロジーは多岐に渡る。その中で、小売業にとって最も身近でありながら多くの可能性を秘めているテクノロジーとして注目を集めているのが、電子棚札(Electronic Shelf Label以下、ESL)だ。 

 

 実はESLについて注目が集まるのは、今が最初ではない。10年ほど前、日本の小売各社の間でESL導入が相次いだ時期がある。正確な価格表示と紙札の作成・入れ替え作業などに関連するコスト削減を期待され、スーパーマーケットやドラッグストアを中心に一気に導入が進んだ。

 しかし、当時は技術面・スペック面での課題がまだ大きかった。価格表示に液晶を用いていたため、視認性がよくなかった上、当時はWi-Fiの出力が弱く、指示通りに表示が変わらないなどのトラブルも多発した。そのため、小売各社の間でESL導入の動きは一度、停滞していた。しかしそれから10年余が過ぎ、テクノロジーは劇的に進化。当時の様々な課題をクリアした「新世代ESL」とも呼ぶべきソリューションが登場してきているのだ。