店舗数増加で市場規模は200億円を突破した

 冷凍食品市場が堅調に推移する中、特に好調なのがコンビニ業態だ(図表①:インテージ全国消費者パネル調査〈SCI〉調べ)。全体に占める割合はまだ小さいものの、直近5年で2倍近くに拡大しており、2017年12月~2018年11月では200億円を突破した(図表②)。コンビニの店舗が全国に広がり、競争が激化する中、冷凍食品市場は着々と伸び続けている。

※冷凍野菜、冷凍水産を含まず、調理済みの冷凍食品を取り上げる。

 
 

レンジだけで調理簡単、単品で食べられるが人気

 では、コンビニではどんな商品が売れているだろうか。カテゴリー別に売上げを見ると、市場全体を支えている「チャーハン」「スパゲティ&ソース」に加え、スーパーマーケット(SM)、ドラッグストア(Dg.S)などの上位購入ルートでは上位にランキングしていない「ラーメン」「その他肉系惣菜(ショウガ焼き、牛カルビ焼きなど)」「お好み焼き」が売上げトップ5に入っている(図表③)。

 食タイプで見てみると、SMでは「スナック・軽食(それ単品で主食、軽食となるもの)」が約4割、「惣菜・おかず」が約3割、「お弁当」が約2割と続くが、コンビニでは1位が「スナック・軽食」で約6割、次いで「惣菜・おかず」約3割、3番目に「おやつ・デザート」1割弱となっている(図表④)。

 
 

 このように、冷凍食品が伸長し続けている要因の1つが、「即食」であることは明白であろう。コンビニの「24時間営業」で入手でき、ほとんどの商品は「レンジ」で容易に調理が可能。「スナック・軽食」タイプはそれだけで食事を済ますことができ、他のメニューが不要だ。また、食器が不要で片付けの手間が掛からないものが多く、保存も簡単で購入後いつでも食べられる。コンビニではこうした調理に手間が掛からず、単品で食べられる、簡便を超えた即食の商品がより求められているのだ。