〈秋冬対策〉重アウターにはシルエットチェンジが必要

「ブラックフライデー」に取り組んだ企業は集客、売上げの反動、月初からの気温高には悩まされた。特に20日締め企業はそのまま需要の盛り上がりを受けることなく終えた印象だ。月末締め企業は『天皇誕生日』を絡めた3連休、月末の休日の売上げをしっかり取り込めた。前年比で休日が1日多かったこともあるが、冬物セールを前倒しで敢行したのも集客、売上げに貢献したと思われる。

 アパレル小売り各社の特徴の1つに秋冬の売上げ構成の高さがあるが、この時期の成否を決めるのが「客単価が高く、リスクも高い重アウター」。夏のカットソーと比べると買い替えサイクルが長い商材なので、そろそろ大きなシルエットチェンジを加える必要があるだろう。お客のタンスに眠っていない新しいデザインの重アウターの開発を考えなければならない。

(1月商戦のポイント)セールによる売場陳腐化に注意

 例年、1月は初売りと冬物セールが本格化する月度。既にラフォーレ原宿に1300人、渋谷109に2000人、7年振りに初売りとセールを同時開催した新宿伊勢丹には何と1万人の行列をつくったようだ。今年のお正月は天候も恵まれたので、その他の商業施設も客足は期待できたのではなかろうか。しかし、イオンモールは12月22日、ららぽーとやラゾーナ川崎プラザでは12月28日からと年内セールから始めているところでは、1月の終盤にかけて売場が陳腐しかねない。冬物セールを進めながら、今から着られる魅力的な春物商品の投入で「セールアウター+新作春商品」で売場を活性化させる必要がある。

*印の企業=20日締め、*1=小売既存+ネット通販既存の合算数字、*2=衣料品部門の数字/文中の売れ筋動向情報はIR情報及び筆者視察によります。