家電専門店は給与の面では苦戦している。

 小売業界の中で今、最も勢いのあるのがeコマース(EC)、すなわちネット通販だ。通信販売は小売りチャネルの中では新興勢力で、技術革新に伴って成長してきたが、中でもネット通販はインターネットの発達によって爆発的に普及、今後もさらなる拡大が予想される。現在では、雑誌・新聞、カタログといった媒体をメインとしていた通販会社も大半がWeb媒体にシフトしており、通販≒ECと言ってもいいだろう。

上位7社は、営業利益率が高い「通販・EC」勢力

 ランキングを見ても、第1位がフェリシモ、第2位が楽天、第3位がヤフー、第4位がアスクル、第5位が千趣会、第6位がスタートトゥデイといった具合に、上位のほとんどを通販会社が占めている。とりわけ、注目されるのが楽天、ヤフーという純ネット通販の巨頭だ。“ネット生まれ・ネット育ち”であるだけに、老舗通販であるフェリシモ、千趣会に比べて、従業員の平均年齢が圧倒的に若く、実質的な給与水準では通販のトップクラスと推定される。アスクルもオフィス用品のコンビニ通販で飛躍、BtoC(ロハコ)にも進出した通販大手として周知の通り。スタートトゥデイは、若者に人気のファッションECサイト「ゾゾタウン」の運営会社と言えば、ピンとくるだろう。

 通販の大きな特徴は、基本的に無店舗販売、すなわち「リアルショップ」を持たないことだ(ただし、アンテナショップなどを開設している通販会社もある)。店舗の設備費や人件費といったコストがかからないので、価格競争力や営業利益率が高いといった強みがあり、それが高い給与を支払えるバックグラウンドにもなっている。