20年春に第4期増設へ、集客力がさらにアップ

 

 御殿場POはさらなる飛躍に踏み出す。20年春に店舗面積約1万6000㎡・約100店を拡張する第4期増設を計画しており、合計で店舗面積約6万㎡・約300店という超大型アウトレットモールへと生まれ変わるのだ。

 これに先立つ19年度冬に小田急電鉄が増設エリア内に地上8階建て約180室の「ホテル クラッド」と日帰り温泉施設「木(こ)の花の湯」を開業する。

造成工事中の第4期増設エリア。ウエストゾーンから増設エリアには約200mの新たな橋が架けられる。

 両者が相乗効果を発揮することで、新たなアウトレットの楽しみ方を提案し、御殿場エリアを世界水準のショッピングリゾートへと進化。交通アクセスを拡充し、近郊の箱根などと共に御殿場POをハブ施設とする広域観光リゾートエリアを目指すという。

 第4期増設は「観光ハブ都市」を目指す御殿場市の開発許可基準の緩和と19年春に足柄サービスエリアにETC専用のスマートICが併設されることが後押しになった。お客が来場する主動線がもう一本加わり、集客力がさらに高まる。

 出店テナントは現在交渉中だが「旗艦店の御殿場POにふさわしいラインアップを予定している」という。

 今後は営業政策として①ショッピングも含めた場内の体験価値の向上、②観光来場の促進、③来場アクセスの補完、について継続して注力していくという。

 国内のアウトレットモールとしては前人未到の売上高1000億円の背中が見えてきた。

  • ■御殿場プレミアム・アウトレット
  • 所在地/静岡県御殿場市深沢1312
  • 敷地面積/約42万2300㎡
  • 店舗面積/約4万4600㎡
  • 階層/平屋建て
  • テナント数/203店(2018年5月現在)
  • 施設売上高/910億円(18年3月期)※POの施設売上高は本誌調査による
  • 開業日/2000年7月13日
  • デベロッパー/三菱地所・サイモン

<支配人に聞いた「これからどうする?」>

狩野 保 御殿場プレミアム・アウトレット支配人

「既存施設もまだ伸び代はある」

 御殿場の強みはお客さまの動員力にある。プレミアム・アウトレットは観光と親和性が高い地に出店するという立地戦略だが、それが成功している。

 インバウンドも13年6月に富士山が世界遺産に登録されたころから周辺環境の変化に伴って増えていった。

 アウトレット市場は約9000億円ともいわれているが、まだまだ伸び代はあると思う。当社には21年度以降に花園(埼玉県)や城陽(京都府)の案件が控え、また中小商圏のビジネスモデルの検討はしているが、それだけではなく、既存施設でもまだ来場されていないお客さまの掘り起こしは可能だ。われわれはそのきっかけづくりをする必要がある。

 また数年前から「CS(顧客満足度)向上委員会」をテナント側と当社側でそれぞれ立ち上げ、お客さまの声を接客や施設の充実に反映させている。

 これからも施設の魅力を発信するとともに、接客力を高め、観光ニーズを取り込む販促企画、交通アクセスの向上などインフラの整備を進め、お客さまに来ていただける集客策に引き続き力を入れていきたい。

 

 
 

※本記事は『販売革新』2018年12月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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