今まで通りの合従連衡が無意味になる日が来る!

 業態・業種の垣根が崩れるボーダレス化、ECの変容やスマホ決済などによるキャッスレス化、IT・AIを軸としたテクノロジーの進化により、今後は流通業界内にとどまらない多種多様な連携が進んでいくだろう。

 その中で注目されるのがセブン&アイ・ホールディングスが18年6月に立ち上げた「セブン&アイ・データラボ」。複数企業間のビッグデータを活用するための研究会で、NTTドコモ、ディー・エヌ・エー、東京急行電鉄、東京電力エナジーパートナー、三井住友フィナンシャルグループなど10社が参加する。

 セブン&アイとそれぞれの企業が1対1でいくつかの課題を設定し、実証実験を通じてそれら課題の解決を図りながら、そこから得られた結果をラボ内で共有し、さらなるデータ活用の可能性を検討していこうとしている。

 ビッグデータを有する企業の優位性はますます高まる。それらの企業がIT・AIを活用し、業種の壁をなんなく乗り越え、連携して、新たなビジネスファームが生まれる可能性も大きい。インターネット、スマホなどのデジタル化によって人々の生活は大きな影響を受けた。さらなるIT・AIにおけるイノベーションのビッグウエーブの到来が予想され中で、既存の枠組みは解体され、さまざまな融合が起こり、今までには考えられなかった連携が生まれてくるだろう。

 そうした状況でも流通業界では従来通りの合従連衡は進むだろうが、それを無意味にする時節がいつか必ず到来するだろう。それはリアル(店舗)がレーゾンデートル(存在理由)失ったときである。