今や男性の「4割」が脂肪肝――。

 2016年日本人間ドック学会の調査結果では、人間ドックを受診した人の33.2%が「肝機能異常」。20年前と比較する10.5ポイント上昇しており、日本人全体の男性では4割、女性では約2割が脂肪肝だと言われています。

 この脂肪肝、肥満体型ではなく、見た目がスリムな人にも見られるのが、悩ましいところ。健康診断で指摘された方も多いのでは?

 脂肪肝になるとインスリンの効き目が悪くなり、肥満や糖尿病のリスクが上がります。

 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、重篤化しないと自覚症状に現れません。

 疲れが取れない、体がだるいという症状も、肝臓がお疲れのサイン。

 年齢のせいと放置せずに、大切にしたいですね。

アルコールだけじゃない、糖の摂り過ぎも関係

 原因は「アルコールの飲み過ぎ」だけではありません。

 日本人の脂肪肝の原因はそれよりも、「食べ過ぎ」によるものが非常に多いとも言われています。お酒を飲まない人の脂肪肝「NAFLD」(非アルコール性脂肪肝疾患)も肝硬変や肝臓がんに進行することが分かっています

 特に、「糖質の摂り過ぎ」は脂肪肝の原因。

 糖質の摂り過ぎは使い切れない過剰な中性脂肪を内臓に溜め込むことになります。

 とはいえ、糖質は体にとって必要な栄養素。糖質は私たちの主食「炭水化物」に多く含まれます。

茶色い炭水化物には肝臓を助ける成分が!

 穀物を精製せず、丸ごと食べる「茶色い炭水化物」には、糖質の他に糖の吸収を緩やかにする「食物繊維」や、肝臓の炎症を抑える「ファイトケミカル」、肝臓の仕事である糖や脂肪、タンパク質といった栄養素の代謝を助ける「ビタミン・ミネラル」を豊富に含んでいます。

 内臓脂肪の蓄積を防いで肝臓の働きを助ける「肝臓に優しい炭水化物」で、代表的なのが玄米、胚芽米、全粒粉パンなどです。

お酒の締めは昔から「そば!」

 

 この時期に欠かせない「そば」も「肝臓に優しい炭水化物」です。

 そば屋ではお酒は「そば前」と呼ばれ、お酒を飲んだ後にそばとそば湯で締めると二日酔いになりにくいと言われていた通り、そばは「コリン」という肝臓に脂肪が蓄積されるのを防ぐ栄養素を含みます。

 

 また、「ルチン」というそばの黒い色素はポリフェノールの一種で肝臓の炎症を抑えてくれます。これが含まれるのは穀物ではそばだけ。まさに肝臓に優しい炭水化物です! その他、そばには糖の燃焼を促進する「ビタミンB1」、脂肪の燃焼を助ける「ビタミンB2」も豊富で、肝臓を助けます。

 そばのタンパク質は白米の1.3倍で、肝機能を回復する必須タンパク質も豊富。そばに豊富な水溶性食物繊維は余分な糖や脂肪を吸着し体外へ排出してくれる効果があります。