チェンマイの中心地、ターペー門のフィニッシュ地点

 チェンマイは海外移住先としてアジア屈指の人気の都市。市の人口は17万人強、欧米や近年は中国から観光客を集めるタイの古都である。

 特にリタイアメントビザを取得して『第2の人生』を楽しむ日本人が多い。近郊を含めると4000人弱の日本人が生活。在チェンマイ日本総領事館によると、60歳以上が5割、70歳以上は3割を占めるという。

 移住の理由を集約すると、「物価が安い」「食べ物がおいしい」「気候が穏やか」「人が優しい」「既に日本人が多い」などだ。

 あと数年で筆者も還暦を迎える。その後の人生を視野に入れてもよい年頃かなと思う。

 そこで、チェンマイの街中を、多くの市民と共に走り、果たして、ここが本当に、本当に、本当に「楽園」なのか、体感してみたいと思う。

徹夜でも涼しく快適なラン

朝から深夜まで学生ボランティアが大会を支える(感謝)

 チェンマイマラソンは12月22日(土)のミッドナイトに開催された。大会3週間前に、フルマラソンのスタート時間が、午前4時から午前1時に変更に。超朝型をイメージして、体調管理を考えていたが、午前1時ともなると、朝型なのか夜型なのか、もうどっちでもよくなってくる。

旧市街地をぐるりと回り、空港のある郊外に出て、戻ってくるコース

 大会はフル42キロ、ハーフ21キロ、ファンラン10キロの3部門に、子供の部。エントリー数は健康ブームに加え、海外からの参戦で上昇を続けており、2018年は1万1800人(前年110%)と過去最高、うち外国人が2985人(同104%)、うち日本人が182人(同110%)。外国人のうち中国人の参加が最も多く、スタート前に仲間を集め、国旗を掲げ、記念写真を撮るなど、国威発揚のパワーを感じた。

タイでは年々テロへの警戒感が強まっている(外務省による危険情報はタイ最南部など一部の地域を除いて無し)

 チェンマイはタイ北部、標高300メートルの盆地に位置し、昼は他の地域と同様に暑さが厳しいが、夜は比較的涼しく、明け方にぐっと冷え込む。午前中も(この時季は)クーラー不要。大会カメラマンの中には防寒着(ダウンに近い)を身に付けた者もいるくらいだ。

 実際に、マラソンスタート時は体感で20℃前後。それでもマラソンには暑く、前半はへばらないよう慎重に、ゆるゆると歩を進め、気温が低下するレース後半に気持ちよく走ろうと作戦を立てた。

 生活するにしても、バンコクやシンガポールのように24時間365日、暑さが続くのではなく、「寒暖差」がある気候は、日本人にとっては“逃げ場”があり、心理的にも楽であろう。

市街地の中心で、深夜25時30分の沿道の応援
未明の沿道で、ちびっ子たちの応援(感激)

 ミッドナイトマラソンは、徹夜の疲れが出るものの、(東南アジアとしては)涼しい時間帯のレースなので、そう遅れはしないと予想した。