アーリーアダプター「20代女性客」が多い

 オープンして以来、お客さまの反応をどう見ているか。坂井氏はこう語る。

「狙い通りです。せんべろという業態に足しげく通われた人ではなく、マーケティング的にいうとアーリーアダブターの方々、つまり、シンプルにこの新しいスタイルを受容してくださっている方々がご来店しています。これからもこのような新しい客層にアピールしていきたい。『てけてけ』のメイン顧客は40歳前後ですが、今回は1つのブランドで見たときに若返りを図りたいと考えていました。20代が増えることを想定していましたが、特に20代の女性が友人といらっしゃるという光景が多くなっていて、新たなマーケットを開拓しつつあるのではないかと見ています」

 営業時間は14時~翌朝5時まで。日商15万~20万円程度で推移している。お客さまは深夜よりも早い時間帯が多く、特に土日の16時前後に1つの山ができて、ここに手応えを感じている。

 さて、注目の喫煙に対する取り組みはどうか。同店とお客さまの利用シーンが類似している「串カツ田中」では、2018年6月より禁煙化したことにより客単価が下がったが客数が増えて売上げも伸びていると。「てけてけ」では串カツ田中より半年ほどさかのぼり3店舗ほどで禁煙化に踏み切ったが、客数が減り、売上げ・利益ともにネガティブな方向に進んだことから禁煙化を撤回した。

 そこで、魁では将来的に禁煙化となることを見据えて、店内に喫煙室を設けつつ、店内を禁煙にした。今後の展開では喫煙室をつくっていくという。

2020年200店舗に向けて出店スピードを上げる

 客単価1200円の「やきとり魁」は、そもそも「スピード感を持って店舗展開をしていきたい」(坂井氏)という展望を描いて開発されたものだ。2019年は20店舗の出店を想定している。

「当社では2020年中に200店舗という目標を立てています。現状90店舗であることから、この先2年間で110店舗出店する必要があります。このような中で『てけてけ』も今期20店舗の出店で着地します。来期はそれを超える出店をしていきたい。サードバーガーも当初は速い出店スピードを想定しましたが、高感度な立地がふさわしいと位置付けていて、これからの再開発ビルの出店オファーを頂いていることから、今後は順調に出店していくものと思われます」

 客単価2300円の「てけてけ」に客単価1200円の「やきとり魁」が加わることで、同社の客層は広がることになるが、どのような客層が主要顧客層となり同業態のシーンをつくりだしていくのか大いに注目される。