アマゾンキーで開錠し、オーダーを自宅内に運ぶ配送員(アマゾン社提供)。

 10月25日に発表された「アマゾンキー」。プライム会員を対象とし「不在時でも配達員が自宅の中に入って商品を届ける」サービスで、11月8日から37都市で開始される。

アマゾン、クラウドカム(アマゾン社提供)。

 仕組みは①スマートロック(Wi-Fiを通じてアプリで制御するドア鍵)、クラウドカム(アマゾン警備カメラ)を含むイン・ホームキット$249.99を購入し、②ロックはドアに、クラウドカムは玄関口から25フィートの距離の天井に設置する。③配達員は玄関の開錠リクエストをアプリでアマゾンに送り、アマゾンは配達員および配達予定時間を照合し、暗号化されたコードをクラウドカムに送信。クラウドカムは玄関入口の撮影を開始し、ドアを開錠する。従って、配達員には開錠コードは全く知らされない。

 しかし、ウォルマートはこれとほとんど同じサービス「イン・フリッジ(冷蔵庫内)配送」のテスト運営開始を9月22日にブログ上で発表していた(注1)。

ウォルマート・イン・フリッジ配送で、冷蔵庫に生鮮食品を届ける配送員(ウォルマート社ブログより)。

 アマゾンより一歩前に行くのは自宅内配送だけでなく、生鮮食品を冷蔵庫まで配送する点だ。紹介ビデオ(https://corporate.walmart.com/media-library/videos/why-the-future-could-mean-delivery-straight-into-your-fridge ウォルマート社ウェブサイト・プレスルームより)では、従来のウォルマートのイメージとは全く異なる30代の都会的キャリアウーマンがオフィスでアプリを通じて自宅冷蔵庫に配達員が卵などを入れ、無事退散する画像を確認している。彼女のデスクには「サードラブ」というランジェリーのオンラインスタートアップ企業の箱が届いており、彼女が従来のウォルマート顧客ではないことを強く印象付けている。