今、ネットワーク化が進み、皆がスマホを使う時代ですね。IT技術の進展速度には驚かされるばかりです。私が最初(1992年頃)に購入したパソコンはマッキントッシュのPowerBookで、メモリ8メガ、ハードディスク64メガだったと思います。今とは容量の単位が違いますね。

 当時はITという言葉はなく、情報技術はOA(オフィスオートメーション)という言葉で語られていました。そのころ、自分がパソコンをこんなに使いこなすようになるとは夢にも思っていませんでした。

OAはホストコンピューターによる大量演算処理からスタート

 企業での大量の手計算業務は経理処理、給与計算でした。そろばん、電卓を使った職人技で処理していました。この2つの業務をホストコンピューターで処理することがOAのスタートです。

 経理処理、給与計算は月度決算に間に合うこと、給与支払いに間に合うことが絶対的使命で、OA化の目的は業務のスピードアップ、省力化、正確性アップでした。ホストコンピューターはスピードアップ、省力化には貢献しましたが、入力精度が上がらず、正確性アップには課題山積でした。このころのOAの主役はEDP(ELECTRONIC DATA PROCESSING)室で、今は死語になっていますね。

 その後、受発注業務の電子化(EOS)で企業間仕入数値データの結合開始、テレビ会議の普及で数値データ以外での電子的結合、イントラネットで企業内ネットワーク開始、そしてインターネットによるネットワーク化につながっていきました。

コンピューターのパーソナル使用の変遷

 MSDOS(Microsoft disk operating system、エムエスドスと読みます)は、マイクロソフトが開発したオペレーションソフトでIBM陣営が販売していました。MSDOS時代は小規模演算処理と書類作成ができましたが、オペレーションが複雑で操作できる人が限定され、かつハード/ソフトとも高価でした。

 次がワードプロセッサ時代。書類作成に特化したことで操作性がアップ、安価となり、大変普及しました。ただし、図表は作れず、はさみによる切り貼りで図表を作成していました。

 そして、マッキントッシュ時代。ただ、時代という程、普及しませんでしたが、アップルのPC、マッキントッシュはオペレーションが簡単でワープロ感覚で操作でき、MSDOSとは比べ物にならないものでした。ウインドウやゴミ箱概念が既にあり、トラックボールでカーソルを自由に操作しました。図表ソフトも豊富にあり、はさみによる切り貼り作業から脱却できたことは非常にうれしかったことを覚えています。

 その後、ウィンドウズ95時代が到来したのですが、これは言わずと知れたマイクロソフトのOS。オペレーションが簡単。ワード/パワーポイント/エクセルでビジネスツールとして完成されたものが提供されました。

そもそも何のためのIT技術活用なのか?

 IT技術は今、人間がやろうと思うことは全てできる状態になっています。すると、IT技術導入が目的になっている感があることは大変気になります。  

 最近、お役所の電子決済導入は結局、効率が悪く、使う人がいないそうです。個人情報のカード化、然りですね。

 PCのバージョンアップ、OSのバージョンアップ、ソフトのバージョンアップ、もう止めてほしです。

 IT技術も原子力と同じで、そもそも基礎技術は人を幸せにしようと研究されたはずですが、応用技術を開発する人の私利私欲のため、人を幸せにしない使われ方になっている気がします。

 最近のスマホ、パソコンの新製品開発を見ていると既に開発されている基礎技術を小出し導入して新製品を出しており、消費者にスマホ、パソコンの購入回数を無駄に多くさせているとしか思えません。

 使う側がもっと賢くなって、何のためのIT技術なのか、吟味しなくてならないと思います。