年に何回も行う棚卸し「本当に必要ですか?」

 人時売上高を使えば、既存業務の見直しも可能になります。

 例えば、商品棚卸し業務などもその1つ。今まで商品ロスを、棚卸し回数を増やすことで是正してきた企業があるとします。そうした企業がPOSの発達で単品管理ができるようになった今でも本当に、年に何回も商品棚卸しをする必要があるのか?

 こうした話をすると、「回数を削減し、棚不足が増えたらどうするのか?」という意見が必ず出てきますが、冷静に考えれば分かることですが、そもそも棚卸し回数を増やしたところで、棚不足は減るものではありません。

 なぜなら、棚不足の要因は、盗難か帳票入力ミスのいずれかによるもので、これを定期的に点検し修正していく仕組みをつくることで、解決できるからです。

 仮に棚卸しを年間4回やっていたとすればそれを1回にすることで、人時は75%減り、その半分を棚卸し専門会社に業務委託しても、十分にお釣りがくる計算となります。

「チラシ準備や棚卸しも、ベテランがいるからそんなに時間はかかりませんよ」という声も聞こえてきそうですが、「そのベテランの方が休みのときはどうするのですか? あるいはその人が人事異動や退職された場合はどうするのですか?」と伺うと、皆さん「うーん」と言葉に詰ります。

 このように、人に仕事が付いた状態を放置すると、真っ先に、影響を受けるのが、お客さまということになります。お客さまへの対応が最優先であるのはいうまでもありません。同じ水準のサービスを提供できることが企業への評価となるわけですが、担当者がいないから分からないというようなことがあっては、顧客離れが起こり、企業として存続の危機を招くことになりかねません。

管理職が納得できる仕組みを経営者はつくろう!

 しかし、現実問題として、こうした顧客対応や利益にならない業務が混沌とする中、「早く帰りなさい」と上辺だけの言い方をしても、店長や管理職は「ハイ」と返事して、無言で残業をし続け、問題は先送りされてしまいます。

 大事なことは、これらを一つ一つの問題として顕在化させていくことであり、そのためには「なぜ帰れないのか?」という質問を経営者と業務改革部が手を組んで発し、問題を解決し続けていくことです。

 そして、残業問題をプラスに変換させる足掛かりとして、誰もが分かる指標で、全ての業務が最も簡単にできる仕組みを作っていくことになります。

 店長や管理職の長時間労働が続くのは、この仕組みがないからに他なりません。

 詳しくは セミナーでお伝えしていますが、人時と売上げを連鎖させ、チェーン各店の収益力を高めるには、店長や管理職が納得できる仕組みを経営として、時間をかけずに新たに構築することが必要になります。

 さあ、貴社におかれましても人時売上高を活用し、顧客満足度と従業員満足度を劇的に改善し、業界トップへの道を突き進んでみませんか?