ここ数年、アパレルを中心に小売業全体が大きな関心を寄せているシステムがRFIDだ。

RFID(radio frequency identification)とは無線認証技術のことで、通常1mm以下の小さなICチップと小型アンテナを組み込んだタグを用いて、電波を介し非接触で読み取り装置と通信を行う。従来のバーコードに比べ大量のデータを記録でき、また電波によって離れていても情報を読み書きできる。さらに、コンピューターシステムとの連動が可能なので効率的な在庫管理や万引き防止、欠品対応、物流システムなどに活用できる。従来から期待が寄せられてはいたが、ここにきて更に機運が高まっている。

国内では特にアパレルでの導入が進んでおり、ビームスやオンワード樫山などの主要企業が物流システムへ導入をすすめている。さらにオンワード樫山では今後、店頭業務やマーケティングでの活用も視野に入れている。

話は移って海外の場合、RFID先進国といわれる米国ではどのような効果をあげているのか。ここに大変興味深い事例がある。舞台は米国で最も古い百貨店の一つとして知られる「Lord & Taylor」(ロード・アンド・テイラー)。そのニューヨーク州の五番街、マンハッタンに構える旗艦店の靴売り場だ。

同店の靴売り場は何十種類もの靴が常時ディスプレイされており、SKUは1000を超える。

RFID導入前は棚卸業務に労力を奪われ、販売量が増えるほど補充も追い付かない悪循環に陥っていたという。そんな売場がRFID導入を機に75%の労力削減に成功。さらに売上も2%向上したという。その成功の裏側でRFIDが担った役割とは?

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