厚生労働省のデータによれば、平成26年時点で専業主婦世帯は687万世帯、1114万世帯が共働き世帯と発表されています。数値は昭和55年時点とほぼ逆転、女性の社会進出や雇用形態の変化、少子高齢化など複合的な要因で、共働き世帯の割合は今後も増加していくと推察されます。

 この連載では実際に共働きしている家族を料理・買物・生活という切り口で取り上げ、どんな日常を送っているのかショートエピソード形式で毎週お届けします。

第23話 日本で働く夫・ジョンの目線

 私とパートナーのアケミは勤務時間が違うため、平日の食事は各自用意して、別々に取っている。

 今日の自分の朝食は、トーストとバナナ、週末にコストコで買っておいたヨーグルトだ。私が健康的な時間に食べたいということもあり、夕食は勤務先の駅付近の定食屋で1人で済ませることが多い。

 会社はフレックス勤務ができるので、11時に出社して19時に退社した後、資格試験の勉強をしている。

 退社時の連絡でタイミングが合えば家でアケミと一緒に食べるが、ここ最近のアケミは繁忙期だと21時や23時に帰宅なんてこともあったので、自然とその生活パターンが定着してしまっている。彼女は帰宅が遅いとコンビニで夜食を済ませてしまっているようで、体が心配だ。

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 結婚したばかりだけど、アケミとの生活に不満はない。彼女も僕も仕事が不規則なのは付き合っているときから分かっていたことだし、むしろ一緒に暮らすようになって2人の時間が増えた。

 ただ最近気になっているのは、家計の不平等だ。今、生活費は家賃を折半していて、レジャーや外食代は私が払っている。アケミは貯金ができないタイプだから、単純に、家賃以外の給料は彼女自身の日常の細かい出費で気付くと消えている。

 この状況はあまりフェアじゃないから、夫婦として貯金していくために月額の目標をいくらか決めなくては、と思っている。

 将来、何が起こるか分からない時代だから、2人が健康で働いている今、お金を貯めておきたい。

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 週末は10時頃まで朝寝坊して、たまった家事を2人でやっつけてからコストコまで買い出しに出掛ける。夜は食事をした後、家でDVDを見ながら一緒にお酒を飲んでおしゃべりするのが定番化している。

 一度、アケミに「家事の分担をするのって、前から思ってたことなの?」と不思議そうに聞かれた。

「なんで?」と、逆に私は聞いた。
 
 私の出身国のアメリカでは、家事を分担するのは普通のことだ。姉夫婦もそうだった。それにこんな御時世、経済的に余裕を持つためにも、家計はできるだけ二馬力の方がいい。

 アケミもキャリアを積んできたのだから、仕事は続けていてほしい。2人で働くのなら、家事の得意・不得意はあるにせよ、できることを分担しないと不満が出るのは当然だと思う。

 それを聞くと、アケミはにっこり笑って「そっか」と言った。続けて彼女はこう教えてくれた。
 
 日本では、結婚後に家事をやる・やらないの分担で、夫婦がもめることがよくある。ジョンがそういう考え方のおかげで、私は精神的にも肉体的にもすごく助かっている、ありがとう。お互い、頑張ろうね。

 頑張ろうね、には「資格試験の勉強も終わって、早く合格するといいね」のニュアンスが感じられて、思わず苦笑いしてしまった。

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第24話 国際結婚した妻・アケミの目線

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