凡人は成果の出せる量にこだわろう

 

 規模の小さいベンチャー企業のビジネスがなぜ成り立つかというと、1つには圧倒的に仕事を回すスピードが速いからだと私は思っています。それはうまくいっているときだけでなく、間違ったときの撤退判断も同様です。良し悪しや好みは分かれますが、企画がうまくいかなそうだと分かったらその時点で止める、役職者も数字が伴わなければすぐに交代する、というように、赤字やロスを広げないという判断・見極めが早かったです。

 同じことは、働き方にも言えるのではないかと思います。

 凡人、特に新人のうちは、仕事の量にこだわるべきだと考えています。それはむやみな千本ノックやアイデア100個出し、という意味の量ではありません。とにかく実行できる範囲のアイデアを、ひたすらやっていくことです。

 繰り返すことで、ルーチンワークなら一つ一つの仕事にかけるスピードが単純に速くなります。仕事が早く終われば、次の新しい仕事に取り掛かる時間が取れます。また失敗することで、対応力や判断力が上がります。

 よく、「忙しくて仕事のできる人ほどメールの返信が早い」と言われます。具体的に回答する、今どういう状況かを瞬時に伝えられる能力は、才能以上に慣れで身に付いた部分も大きいのではないでしょうか。

 最近ではメール特有の「いつもお世話になっております」という形式的なやり取りも省き、チャット形式でやり取りするSlackや、個人間ではSNS上でやり取りをすることも増えています。変化の流れが早まることで、ますます仕事へのスピードが重視されるようになってきています。