イオンリテールのGMS改革は幾度も取り組んでは挫折してきたが、専門店ユニット複合の「イオンスタイルストア」の次は子供関連の「キッズリパブリック」、住居関連の「ホームコーディ」、インナーカジュアルの「iC」という大型カテゴリーキラー業態の複合を目指しているようだ。先行する「キッズリパブリック」に続いて業態開発を急いでいるのが「iC」で、10月20日にイオン船橋店、11月2日にはイオン板橋店を開設している。多店化するプロトタイプに近いという船橋店を取材して実像と課題を探ってみた。

「iC」とはどんな業態か

 売場面積はほぼ400坪で、インナーが200坪、レッグウエアが50坪、ルームウエア/ナイティが50坪、ホームカジュアルが100坪という構成。ウィメンズが60%、メンズが40%でキッズは扱っていない。

 

 165cm高と240cm高の黒で統一した大型規格什器を並列したエッジーな売場環境とはいえ、カテゴリーとウィメンズ/メンズを縦横に割った配置はGMSインナー売場の定型を踏襲している。90cmピッチ背面両サイドガチャ方式の両面規格什器をレイアウトによって2〜4連結+エンドユニットに組み、ガチャに接続したバーにハンガーブラケットを組み付けるシステムもイオンリテールのインナー売場を踏襲している。

船橋店のレイアウト
 

 エスカレーターで売場が前後に分かれており、モール側は「PEACE FIT」(暖か機能下着PB)の大規模集積を前面に打ち出し、その後方にショーツ、エスカレーター前に同ソックス/タイツを配置。ソックスでは3足880円(税別)の訴求が目立つ。エスカレーター後方は、ウィメンズがホームカジュアル→ルームウエア/ナイティ→パンスト→ティーンズインナー→ミセスインナー→機能性カジュアルインナーと並ぶのに対し、メンズはホームカジュアル→ルームウエア/パジャマ→ソックス(NB中心)→肌着(ショーツを含む)と並ぶ。

 

 前後の売場でメンズのソックスとショーツ、ウィメンズもショーツの重複があり、どちらの売場にもNBが点在するから、ちょっと混乱してしまう。モール側は若向きなデザインものと価格訴求品、後方側は大人向きなコンサバものという区分があるのかもしれないが、前後の売場で類似した商品もあるから交通整理が必要だろう。

 ぱっと見は「ユニクロ」のインナー/レッグウエア売場と似ているが、各カテゴリーにNB商材のフェイスも組み込まれており、PB比率は現段階でウィメンズが80%、メンズが70%とリリースされている。イオンリテールのインナー/レッグウエア/ルームウエア/ナイティ売場は通常250坪(ブランドランジェリーを含まず)ほどだから、ホームカジュアルを除いて2割程度拡充?されている。