ファーストリテイリング傘下のジーユーが11月30日、表参道の原宿クエスト2F(ローラアシュレイ跡)にオープンしたショールーミングストアのデジタル仕掛けと運営体制、スタイリングセンスを検証してみた。

GUショールーミングストアの仕組み

 

「GU STYLE STUDIO」は店頭サンプルから選んで試してECで注文し自宅や指定店舗、セブン-イレブンで受け取るという典型的なショールーミングストア故、在庫の奥行きも補充も不要で、売場面積が594平米と標準店の660平米よりやや小ぶりでもウィメンズ、メンズの全型・全サイズ各一陳列(色は限定)がゆったりときれいに収まる。

 売場は入って左手がウィメンズ、右手がメンズと分かれ、ほぼワンルックのスタイリング別コーナーで編成されている。各一陳列故、単品集積の訴求はなく、たたみ直しを要するフォールデッド陳列も一切ない。アウターやボトムも単品トップスもシングルハンガー(壁面も全て一段)にゆったりとサンプル陳列され、各コーナーにスタイリング訴求のアブストラクトマネキンやトルソーが配置されている。

 

 シングルハンガーの配列は「ルック」→「アイテム」→「カラー×サイズ」を基本に、一部は「カラー」→「ルック」→「アイテム×サイズ」、ニットなど単品は「カラー」→「デザイン」→「サイズ」。すっきりとまとまって見やすいが、アイテムやカラーとサイズの組み合わせパターンはさまざまで、顧客が試着サンプルを選択するプロセスでは戸惑いそうだ。

 全ての商品にQRコードを印刷したRFIDタグがつけられており、顧客は新公式アプリ「GU STYLE CREATOR」をダウンロードしてスマホのカメラでQRコードを読み込めば、GUのオンラインストアに飛んでスタイリング提案や商品情報、購入者レビューなどを閲覧して購入できる。店舗在庫も検索できるが取り置きはできない(ここまではアプリ無しでも可能)。

 マネキンやトルソーのルックにも同様なタグがつけられており、QRコードをスキャンすればルック丸ごと複数アイテムをお気に入り登録して購入へ移れる。また、店頭のデジタルサイネージで自身の顔写真を撮ればアバターを作ってコーディネートを着せ替えできるし、来店しなくてもアプリ内蔵のアバターモデルで着せ替えを試せる。

 フィッティングは試着室入り口のモニターで予約すれば待ち時間が表示され予約番号が発行されるが、スマホに案内通知がくるわけではなく中途半端は否めない。フィッティングルームに商品を持ち込めばRFIDタグを感知して側面のサイネージに商品情報が表示され、画面のQRコードをスマホのカメラで読み込めばお気に入り登録もできるから、後から注文することもできる。