イラスト/永谷せん

ヒトの心は不思議がいっぱい。それを探るのが心理学。心理学は実践の科学です。実際に使えば理解も早いし応用も利くようになります。ご紹介する心理テクニックは現場で役立つことばかり。ぜひ使って販売力をUPさせましょう。

 あなたと会った人が、次のような行動をとったとします。さて、その行動が意味するのは「歓迎」でしょうか。それとも「拒否」でしょうか。あなたを歓迎していると思われるものにチェックを入れてみてください。

 

 このテストは、相手の気持ちを読み取る能力をチェックしようというもの。「歓迎」を表しているのは、①③⑤⑧⑨⑪。それ以外は「拒否」を表しています。 

 正解の数が多かった人ほど『相手の気持ちを読み取る能力=ソーシャルスキル』が高いということ。

 ソーシャルスキルとは、人間関係をうまくやっていく能力。対人関係をマネジメントするのに欠かせない能力のことです。

 こうしたソーシャルスキルは、実は児童期に最も発達すると言われています。特に、小2から小5の頃が発達のピーク。その時期に家族や友人と親密で良好なコミュニケーションを経験している人であればスキルは自然に身についているはず。ですから、自分にその能力があるかどうかで悩む必要はまずありません。

 ところが、ここへきて教育界や実業界など各方面から、現代の若者は人と関わる力が弱くなっているという指摘が多くなされるようになってきました。

 少子化や遊びのデジタル化などで、大切な児童期にコミュニケーションの機会が奪われていることが原因ではないかと言われていますが、さて、あなたの児童期、コミュニケーションは足りていたでしょうか。

 足りていたか不安という人も、チェックテストの成績が芳しくなかった人もガッカリする必要はありません。ソーシャルスキルは、人と積極的に関わることで磨かれていくからです。 

 でも、闇雲に人と関わっても、同じ過ちを繰り返すだけ。スキルのある先輩や店長さんのお客さまとのやりとりを観察し、マネることから始めましょう。

 スキルのある先輩や店長さんも、面倒くさがらずにお手本になってあげることが大切です。有望な人材を多く育てた海軍大将・山本五十六だってこんな言葉を残しているくらいですから。

「してみせて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」