スタート前の準備運動。インストラクターが皆を盛り上げる

 11月18日(日)、上海国際マラソンに出走した。今年で22回目を迎え、3万8000人が参加する大規模な市民マラソン。黄浦江西岸の外灘(ワイタン)をスタートし、歩行者天国の南京東路、ブラントショップやレストランが立ち並ぶ「新天地」などを巡り、42キロを走るコース。交通規制により、ランナーは最初から最後まで「一般道」を楽しめ、賑やかな沿道の応援も背中を押してくれる。

 中国は今、ランニングブームである。今回の上海国際マラソンは、フルマラソンが定員2万5000人(申し込み9万2330人)、10キロが6000人(申し込み2万9260人)、ミニマラソンが7000人(申し込み1万6375人)、全体では3万8000人(申し込み13万7965人)が出走した。

店が開く9時前に主要な繁華街を走り終えるので、店舗や買物客にはストレスが少ない

 96年の第1回大会が6000人の参加、06年が1万7000人、11年が2万6000人、15年が3万5000人と増加している。

 上海在住のコンサルタント、大亀浩介氏に伺うと、中間所得層と高所得層の拡大が背景にあるという。

大亀浩介 キャストコンサルティング(株)取締役。中国小売・流通、ネット、消費、トレンド等のコンサルティングを提供、日経MJでコラム「中国&アジア商売見聞録」(2013~18年連載)、月刊コンビニで「ASIA NAVI FROM中国」を執筆中

「綿のTシャツとか、下着姿で走るような人たちはいなくなり、今では専用のお洒落なウエアを着こなした人たちが、ランを楽しもうと週末の公園に集まってきます。体を鍛えるというよりも、健康的で格好の良いライフスタイルを送ることが目的なのでしょう」

 上海国際マラソンのプレミアムスポンサーは「ナイキ」、名誉スポンサーは「BMW」。グローバル企業が大会をサポートし、健康で豊かなライフスタイルを提案している。ちなみに創立スポンサーは日本の(繊維)素材メーカーの東レだ。