ゴルフはスポーツの中ではボールを一番遠くへ飛ばさなくてならない競技にもかかわらず、ターゲットはアーチェリーの最高点の的と同じ大きさで、小さいズレを許さない特徴があります。

 これがゴルフは「プロでさえどうしてよいか分からなくなるスポーツ」と言われるゆえんですが、その一番の理由は知らず知らずのうちに体が思い通りに動かなくなり、モノにしたはずなのに体が勝手に元に戻ってしまうことにあります。

 今回はこの「元に戻る」ことについて考察してみました。

骨格、筋肉は動きやすいように動こうとする

 一番イヤな戻り方は、コースで急に悪い癖が出ることですね。特にパターでヒッカケ、押し出しの病気が再発するとダメージが大きいです。

 その他ではしばらくゴルフから離れ、久しぶりのゴルフだとスイングが元に戻っていること。それからレッスンを受けた日は良くなっているのに、翌日には元に戻ることですね。2年、3年ゴルフをやっている人は必ず、これらの「戻り」を経験していると思います。

 このように人間の体は元の状態に戻ろうとします。自分の意思とは関係なく、元に戻ろうとする始末が悪いものなのです。

 この理由は、人間工学でいうと人間の骨格、筋肉の付き方、柔らかさは人ソレゾレ違うから。10人いたら10人のスイングがあり、一人として同じスイングはあり得ません。体が動きやすいように振ることがその人のスイングの癖となっており、どんなに矯正しても骨格、筋肉が動きやすいように動こうとして、スイングが元に戻ってしまうわけです。

 ここにゴルフは本能でやってはいけないスポーツと言われる理由があります。まずは「体は元に戻るものなのだ」という認識から対策を始めましょう。