「人の印象の専門家」の吉武利恵です。

 あなたは自分の自我(エゴ)を理解していますか?

 感情、思考、行動の部分から、自我(人格)が形成されるといわれています。その自我状態を「見える化」する手法の1つが「交流分析」(Transactional Analysis)です。

 交流分析はエリック・バーン氏(米・精神科医)が提唱した心理学パーソナリティ理論で、過去を重視する精神分析ではなく、現在を重視したオーソドックスな心理テストを用いた精神分析。コミュニケーションの癖をグラフ化する「TAエゴグラム」や会話を分析して本当の言葉の意味を探す「やり取り分析」、後味の悪いコミュニケーションから脱出する「ゲーム分析」などがあります。

 今回のコラムは、交流分析を応用し、いくつかの印象をご紹介いたします。

C、P、A、あなたはどのタイプ?

 人は誰でも心の中に3つの「私(自我)」を持っています。

 これを「PACモデル」といいます。

 PACモデルではまず、①P(Parent、親)、②A(Adult、成人)、③C(Child、子供)の3つのタイプに自我を分けます。さらに、観察できる行動(言葉、表情、ジェスチャー、姿勢)から自我状態に分類し、5つのキャラクターに分けていきます。

 この交流分析、自分のキャラクターを知ることで悩みを生じにくくしたり、または生じた悩みを軽くしたりする参考になります。そして、今の自分の感情がどこにあり、相手の感情がどこにあるかを判断する指標にも使えます。

PACモデルの3タイプとは?〉

・P(Parent、親)<C(Child、子供)→C(Child、子供)が強いので「~してほしいタイプ」

・P(Parent、親)>C(Child、子供)→P(Parent、親)が強いので「~してあげたいタイプ」

・A(Adult、成人)>P(Parent、親)・C(Child、子供)→A(Adult、成人)は理性的な大人。感情の表現が少ないため、人と深い付き合いになりにくく、表面的な付き合いになりやすいタイプ

あなたは5つあるうちのどのキャラクター?

 それでは5つのキャラクターをセルフ診断してみましょう。

 

 いかがでしたでしょうか?

 今のあなたのキャラクターを知り、何を感じたのか興味深いですね。

キャラクターが分かったら「ここに注意しよう!」

 では、ここからはセルフ診断で分かったキャラクターごとに、印象のバランスを良くするためのアドバイスを紹介していきます。

〈キャラクター別「印象をよくするにはどうすればよい?」〉

・CP(厳しい親:父)が高い人NP(優しい親:母)を高め、相手の良いところを褒める。積極的に相手の話を聞く。相手の気持ちや感情に共感したり、思いやりの言葉を投げ掛ける。援助を申し出ることを意識することで、厳しい印象を弱めてバランスを取りましょう。

・NP(優しい親:母)が高い人CP(厳しい親:父)を高め、自分の意見や考えを述べて自己主張をすることも時には必要です。A(理性的な大人)を高め、「つまり~ですね」と確認したり、「具体的には~」と物事に対して冷静な判断を意識することで、受け身の印象に自己主張ができる大人の印象をプラスしましょう。

・A(理性的な大人)が高い人NP(優しい親:母)を高め、相手の良いところを褒める。積極的に相手の話を聞く。相手の気持ちや感情に共感したり、思いやりの言葉を投げ掛ける。援助を申し出る。そして、FC(自由な子供)を高め、喜怒哀楽の感情を口にしたり、たまには冗談を言ってみる。世間を意識し過ぎず、芸術、娯楽、空想を楽しむことにもチャレンジしてみましょう。相手を思いやる自己主張で、人と深い付き合いをするためのコミュニケーションにシフトしましょう。

・FC(自由な子供)が高い人AC(従順な子供)を高め、相手に関心を持ち、相手の気持ちに配慮し、相手の意向を尋ねたり、相手に感謝の気持ちを伝えてみましょう。そして、A(理性的な大人)を高め、「つまり~ですね」と確認したり、「具体的には~」と物事を冷静に判断することを意識することで、自己中心的な印象を、相互コミュニケーションができる印象にシフトしましょう。

・AC(従順な子供)が高い人FC(自由な子供)を高め、喜怒哀楽の感情を口にしたり、たまには冗談を言ってみる。世間を意識し過ぎず、芸術、娯楽、空想を楽しんでみましょう。そして、A(理性的な大人)を高め、「つまり~ですね」と確認したり、「具体的には~」と物事を冷静に判断することも意識しましょう。遠慮がちな印象から、大人の自己主張をプラスすることでバランスが良くなります。

 ここで紹介した「5つのキャラクター診断」では、自分のキャラクターを知り、印象のバランスを良くする部分にフォーカスしました。ぜひ、意識して取り組んでみてください。