鏡ってすごいと思います。自分が通っているゴルフスクールには移動式の大きな鏡が置いてあり、空いているときはいつも使うようにしています。自分の体の動き、特に始動とトップの状態の問題がよく分かります。もし、ティーグラウンドに鏡があったら全ての人がスコアを10縮めるのではないかと思っています。

『ジョハリの窓』という概念があります、思っている自分と他人が見えている自分は違うという概念です。ゴルフでも同じで、やろうとしている自分と鏡に映っている自分との差は必ず存在します。やろうと思っているができないこと、そしてどのように違った動きをするのかが分かる道具が鏡です。今回は鏡での自分の見える化について考えてみました。

鏡の前でシャドウスイングの練習をする

①まず思っている自分を明確にする

 思っている自分を明確にするためには、きめ細かく考え、自分自身で体の動きを決めなくてなりません。特に始動が大事です。

 例えば、始動はどこから動くのか? 手首、左肩、右腰、右お尻?

『私は左肩の縦回転から始動します。そのとき、ヘッドはどのように動くのか?肩からが正しく動くとヘッドは一瞬遅れて動き始め、フェイスは少し閉じながら右へ移動します』

 ヘッドの動きが一瞬遅れるのは、腕の力が入っていない証拠、フェイスが閉じ気味になるのは手首の柔らかさがちょうどよい証拠となり、この動きができたときはナイスショットの確率が高いのです。

 このように明確に体の動き、フェイスの状態を決め、思っている自分を明らかにします。私は細かければ細かいほどよいと思っています。

②思っている自分と鏡に映っている自分との差を認識する

 思っている自分を明確にできたら、何も考えず鏡の前でシャドウスイングをゆっくりしてみます(許されるなら、素振りを)。次に鏡を見ながらシャドウスイング。すると、肩から始動しようと思っているのに、肩が動かず腕から動き始めたり、手首の動きが早過ぎたり、本来動くはずのない頭、左膝、右膝が始動時に動いていることに気が付きます。

 そこで、肩の縦回転のみで始動するためには、どこを意識すれば実現できるのか、鏡の前で実験して探します。例えば、『右膝を止める』『両足の親指付け根に重心を置く』『腹筋に力を入れる』『ボールの右端を見る』等一つずつやってみます。このように思っている自分(肩の縦回転で始動)を実現するために、鏡の中の自分を見て、何を意識すればできるかを探していくこと。これを繰り返し、スイングを固めていきます。

鏡の前でストレッチをしてみよう!

 人間って予想以上に体の左右の柔らかさに違いがあるものです。鏡の前に立って、両肩の高さ、腰の高さを比べてみてください。意外とバランスが悪いことに気が付くはずです。

 体の左右のバランス悪化の原因となる場所は肩関節、股関節、膝関節、足首と言われています(背骨も原因の一つですが、背骨は体の根幹ですので、トレーナーに診てもらいましょう)。どの場所のバランスが悪いか自覚する簡単な方法は、鏡の前でスクワットの腰を落とした姿勢をしてみることです。

 肩関節の診断は膝の上に手の平を乗せ、右肩を前に落とし込みます。次に左肩もやってみます。肩の入りが悪い肩が硬いことが分かります。

 股関節の診断はスクワットの腰を落とした状態で、左右の太腿の角度を見ます。太腿の角度が浅い方が硬いです。

 膝、足首はスクワットの腰を落とした状態で横を向きます。そして膝の角度、足首の角度をみます。

 硬い方の肩、股関節、膝、足首が分かったら、柔らかい方に比べて1.5倍のストッチ回数をやって、柔らかさを同じになるようしましょう。でも人間の体は左右対称がありえないそうですから、完璧を求めるのはやめましょう

 鏡はゴルフ上達には、結構役に立つものです。自宅の書斎、リビング、玄関等に大きな鏡を置くことを提案します。

 ビジネスでも店舗の事務所にも鏡を置いて、今の自分の姿を冷静に見ることは大事だと思います。