ECとの差別化を狙ったハピネスモール

 今国内ではハピネスモールづくりに取り組んでいます。これはECとの差別化が大きな狙いです。①ヘルス(健康)、②ウエルネス(感動・充足)、③コミュニティ(地域)、④オポチュニティ(商品・サービス体験)――という4つの切り口で、モールウオーキングや寄席やオペラ、料理教室などを開いています。

 人と人、ヒューマンタッチはECではできません。それをイオンモールの特徴にしてやろうと。幸せになれるモールを今後、企業の文化にしていって、お客さまがリアルに行きたいときに選ばれる店になっておこうというものです。

 従って、イオンモールとしてはASEAN、中国、日本にわたるフィールドを投資効率を考えて、国内は増床活性化にウエートをかけて、海外で新店を造ります。国内も増床・活性化するだけではなく、新店も仕込んでいきます。ただし日本でも今までと違うものを造っていかないといけない。

 海外は中国19モール、ASEANで8モール、計27モールを展開しています。海外は7万㎡クラスでテナントが約230店。今後を見据えて、ミャンマーに駐在員を置いて2年前からフィジビリティスタディ(投資調査)をしています。

 海外でテナントとお付き合いしていると「日本でビジネスしたい」という企業が出てきて、イオンモールに協力を求めてくる。昨年から少しずつ日本に進出する企業が出てきました。

 今年夏に中国の四川火鍋専門店「海底撈火鍋」(ハイディラオ)がイオンモール幕張新都心(千葉市)に出店。「メイソウ」という雑貨店はいわき小名浜(福島県)など3、4店出店しています。中国の人気米粉麺専門店「阿香米線」(アーシャンライスヌードル)も4月にイオンレイクタウンmoriに日本1号店を出店。夏には上海発のファストファッション「MJスタイル」がイオンモール幕張新都心に日本1号店を開きました。

 中国で付き合いのあった専門店に日本に出店してもらう。来店客の半分が中国人。SNS(交流サイト)で広がって中国人のコミュニティの場になっています。そういうこともできてきましたね。

 

 

※『販売革新』2018年11月号に本記事とは別にイオンモール吉田昭夫社長のインタビューが掲載されています。

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