ゲストの辻希美さんを囲んで西友の竹田珠恵執行役員(左)と楽天の小森紀昭執行役員。

 西友は楽天と共同で運営するネットスーパー「楽天西友ネットスーパー」を25日にグランドオープンした。関東地方や北海道、福岡県など16都道府県で展開し、生鮮食品など最大2万品目を取り扱う。年会費・入会費は無料。最短で注文から4時間で配達し、15時までの受注なら当日配達も可能だという。

 当面は首都圏の1都3県で配送基盤の整備などを進めた後、対象エリアを広げ、「日本一のネットスーパーを目指す」(西友の竹田珠恵執行役員と楽天の小森紀昭執行役員)。2019~20年に黒字化を目指している。なお、西友は日本でのEC(電子商取引)事業はネットスーパーに集中する方針だ。

千葉県柏市に専用の配送センターを設置

 商品は、生鮮食品などの食品や日用品を提供する他、時短ニーズに対応したカット野菜や半調理食品、ミールキットなどの簡便商品、「楽天市場」で人気のお取り寄せグルメ、農業サービス「楽天ラグリ」の有機野菜や有機野菜サラダなど、最大2万品目をそろえる。ミールキットは育児中のママ・パパを対象とした会員プログラム「楽天ママ割」との共同開発商品も展開する。

 配送は、西友の実店舗からお客の自宅に直接届ける他、千葉県柏市に建設したネットスーパー専用の配送センターから都内数カ所に設置した配送拠点(デポ)を経由して届ける。専用センターには冷蔵・冷凍庫を備え、常温、冷蔵、冷凍の3温度帯で商品を保管する。センターを中心に各配送拠点を活用することで受注可能件数を最大化し、希望時間帯に商品が届けられるようにする。

 現在は10~22時の6つの時間帯で指定配送が可能で、早朝や深夜の便を増やすことも検討する。また今後は「第2の配送センターの立ち上げも検討している」(西友の竹田執行役員)。センターの稼働率が上がれば「黒字化も見えてくる」(楽天の小森執行役員)という。

 楽天が持っている楽天ID数約9900万に及ぶ会員基盤やECの知見を生かす。楽天IDとの連携によって楽天IDを持つお客は、登録済みの住所やクレジットカード情報などを使って簡単にネットスーパーの利用を始めることができ、「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりすることができる。

ネットスーパーで扱う取扱商品の一例。

 なお、西友と楽天は期間限定で11月1日から西友の115店で「楽天市場」のお取り寄せグルメなどを品揃えした「楽天市場フードセレクション」を共同開催する。

 同事業は今年1月に西友の親会社である米国のウォルマートと楽天が発表した戦略的提携の一環。4月には共同で新会社2社(楽天西友ネットスーパーと楽天西友ネットスーパーマーケティング)を設立し、西友の竹田執行役員と楽天の小森執行役員がそれぞれ代表取締役に就任している。8月14日にはサイトがオープンし、旧西友ドットコムに楽天IDを連携し、事業を立ち上げていた。