アマチュアがシングルになれるかなれないかはアプローチの精度によります。ピン20ヤード以内にきたらワンパット圏内に寄せたいですよね。これができれば、パーの確率が高まり、悪くてもボギーで収まります。

 このアプローチがうまくなるには「基本形を確立し、あらゆるライ状況に合わせ、対応したアプローチができること」が必要になります。ゴルフはリスク回避のスポーツですが、アプローチはその代表格で、まずパターで打てるか、その次がアプローチの基本形で打てるか、ランニングでいけるか、そのライの状況で一番リスクの少ない打ち方を選択できるかがアプローチ上達の近道です。

 ビジネスでも基本が大事。迷ったとき、戻るべき場所があるビジネスマンはやはり、仕事の精度、スピードが違います。

まずは「アプローチ基本形」を身につける

 アイアンショットでグリーン手前に落とせたとしたら、アプローチの80%はこの基本形で済むはずです。スタンスは20センチ幅、左足が10センチ程度開く。ボール位置は右足の親指周辺。重心は真ん中。これが基本形のアドレスです。結果としてハンドファースト(グリップがボールより前)になります。

 スイングは左肩の縦回転で始動、右膝は動きません。手首も使いません。切り返しは左腰の小さいスライドでスタート、右膝が送り込まれ、両腕の三角形を維持、手首もロック、肩の回転によりクラブの重みで腕が前に進みます。インパクト後のフェイスは上を向いたままです。腕には全く力が入っておらず、入っているのは腹筋と右膝のみ。手首を使わず、腕に力が入っていなければ、ダフり、トップのリスクが一番低い打ち方になります。

 キャリー15ヤードくらいまではこの基本形が一番、成功確率を高くします。低い球、高い球の打ち分けはクラブの選択、またはボールの位置で(右に寄れば低い球、左に寄れば高い玉)行います。当然、キャリー距離はバックスイング幅とフォロースイング幅で、またキャリー距離とラン距離の関係は番手ごとの練習でつかんでおきます。標準的にはロフト角56度でキャリー距離1に対しラン距離は1~1.5倍。これが52度だと2〜3倍、48度で4〜5倍程度ですね。

 また、この打ち方での最大キャリー距離も知っておくとよいでしょう。

〈アプローチ応用1〉多少ダフっても距離が稼げる

 アドレスは基本形と全く同じ。肩の動かし方、腰の動かし方も同じ。

 違うのは手首で、右足前の通過時に返しが始まり、体の正面でクラブヘッドが両腕を追い越していきます。この動きによってスピンがかかります。

 これはキャリーが15ヤード以上必要なとき、また遠いがピタと止めたいとき、ベアグランド等ライが悪いとき、逆目や芝目が強いときに使います。

 多少ダフっても距離を稼げる打ち方で、手首を使うため、基本形より難易度が少し高くなります。

〈アプローチ応用2〉強い球が打てず、柔らかい球筋になる

 肩の縦回転で始動、切り返しは右腰、手首は使わない等は基本形と同じです。

 違いはスタンス幅40センチと広くなり、開きも大きくなることと、重心は左足、ボール位置も左足かかととなることです。

 ハンドファーストではなくハンドレイト(グリップがボールより後ろ)気味になります。結果としてフェイスは少し開きます。

 基本形より失敗リスクはありますが、強い球が打てない打ち方で柔らかい球筋となります。セカンドショットを失敗し、奥にこぼれて下り傾斜のとき、砲台グリーンで高い球が必要なとき、ピンがエッジに近いとき、バンカーで柔らかい砂、顎低く、距離が必要ないとき等に使います。

 この打ち方はダフると2度打ちとなります。練習で2度打ちできるようになったら物にしたことになりますよ。