昭和の時代に、ほとんどの企業が行った小集団活動。今日はこの小集団活動について紹介します。

 小集団活動は社員全員が参加、5〜6人のグループを形成し、職場での問題を自主的ミーティングで解決する活動です。目的は業務の効率化、品質向上、自己啓発、互恵集団化 職場の活性化等でした。

 小集団活動の特徴は全員参加、自主的なテーマ設定、グループ活動、盛大な成果発表大会でした。

QC活動が活動形態を確立した

 日本電気のQC(クオリティ・コントロー、QUALITY CONTROL)サークル活動は小集団活動の典型的活動といえます。

 米国のマーチン社が始めたZD(ゼロ・ディフェクト、ZERO DEFECTS)活動も影響を与えているといわれています。

 QC活動では7つ道具といわれるツールが確立され、活動の内容が体系化しました。7つ道具の1つ目はパレート図。ABC分析をして、問題の重点要因を探す分析図表です。

 2つ目はチェックシート。現場の事実を記録するためのチェック項目を決め、定期的に確認することで現場の事実を「見える化」します。

 3つ目はグラフ。折れ線グラフや円グラフ、棒グラフを使って、問題を定量的に「見える化」します。

 4つ目はヒストグラム。問題の出方、バラツキ具合を探す分析手法です。

 5つ目が特性要因図。通称魚の骨呼ばれ、問題の原因をもれなく抽出する手法です。

 6つ目が散布図。2つの要因の相関を探す手法です。

 7つ目が管理図。作業工程ごとに異常の発生具合を「見える化」する手法です。

 これらのツールは以後のいろいろな取り組み活動の分析ツールとなっています。

 小集団活動は日本的経営の良さを認識できる活動です。全員参加で動くことで、連帯感、帰属意識が醸成されました。また。自主的運営を求めたために、自己啓発、互恵集団意識が強化されました。そして、小集団という組織で動くことで、一人一人の責任感が強くなり、約束したことは守る風土がより一層強くなりました。

小集団活動からプロジェクト活動へ

 小集団活動のスタートはメーカーの工場、本社事務でしたが、それがメーカーの営業部門まで広がり、終盤には小売業やサービス業まで行うようになっていきました。

 メーカーの工場、本社事務は、仕事特性として職場が1カ所、顧客対応が少ないことがあり、全員参加の計画的、定期的ミーティングが開催しやすく、小集団活動を加速させました。

 しかし、メーカーの営業部門、小売業やサービス業の仕事特性には、移動があり職場が1カ所ではない、顧客対応が頻繁に起きることがあり、このような職場では全員が集まるために時間外での活動が増えてしまいました。 

 その結果、残業、サービス残業の温床ととなり、メーカーの営業部門、小売業やサービス業での小集団活動は定着しませんでした。また、工場では派遣社員の構成比が高まり、この活動も衰退し始めました。

 それに代わって盛んになってきたのが、特定の専任・専門メンバーによるプロジェクト活動。現在ではこれが主流になっていますね。