広がる用途 ~牛乳の代替品に~

 豆乳市場が伸長するもう1つの要因は、飲用・喫食の広がりにあると考えている。実際に豆乳を使用したメニュー状況を見ると、「豆乳そのまま」の出現率は56%、次いで「コーヒー(ホット)」や「スムージー」「シリアル・フレーク」に使用したケースが続いている(図表③)。“豆乳ならでは”のメニューというより、低カロリーをアドバンテージとした牛乳の代替としてのメニューとみることができる。また、昨今の牛乳の実質的な値上がりにより豆乳との価格差が若干縮小してきていることも、牛乳から豆乳への切り替えの一因として考えられる。

 一方、豆乳の大手メーカーは、それぞれのサイトなどで豆乳レシピを100種類以上紹介し、豆乳の使用用途拡大を訴求している。このことも、メニューの広がりにつながっているものとみられる。

図表③ 豆乳を使用したメニューランキング上位10メニュー(データソース:インテージキッチンダイアリー / 2017年8月~2018年9月 / ベース:豆乳を使ったメニュー登場回数 / 単位(%))

今後は食材としての利用に期待

 豆乳の栄養価値に対する認知が高く、健康志向を追い風に豆乳市場は今後も堅調に推移していくとみられる。まだまだ飲料としての豆乳が中心だが、メーカーが提案する用途の広がりとともに、今後は食材としての豆乳にますますの期待がかかる。

(株式会社インテージ パネルビジネス推進部 アナリスト 徐 焦)