調製豆乳、無調整豆乳が市場をけん引

 豆乳市場が好調だ。2017年9月~2018年8月期の販売容量は20万キロリットルを超えて前期比104%。更に、2013年9月~2014年8月期比では113%と2桁増となっている(インテージ全国小売店パネル調査〈SRI〉調べ)。

図表① 豆乳市場の販売容量推移(各年9月~翌8月)

 豆乳市場は、日本農林規格(JAS)により無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料の3つのカテゴリーに分類されている。無調整豆乳は大豆に水以外のものを加えず(大豆豆乳液)、大豆固形分が8%以上のもの。製豆乳は大豆豆乳液に砂糖、塩、油脂、香料などを加えて、大豆固形分が6%以上のものを指す。前者にはめいらくの「豆腐もできます有機豆乳」などがあり、後者にはキッコーマンの「調製豆乳」などがある。また、豆乳飲料は調製豆乳を果汁やコーヒーなどで味付けしたもので、大豆固形分2~4%以上のものが含まれる。

 カテゴリー別に動向を見ていくと、全体の約3割を占める無調整豆乳の伸びが右肩上がりに顕著で市場全体をけん引している。加えて、45%を占める調製豆乳も2016年期~2017年期にかけて、前期比102、103%と順調に伸長した。

 一方、豆乳飲料は麦芽コーヒーや紅茶、ココアなどのスタンダードなフレーバーに加え、昨今はチョコミントなどの変わり種も発売されて活性化が図られている。しかし、販売容量は2015年期~2016年期にかけて停滞した後、2017年期は前期比102%とわずかな回復にとどまった(図表①)。これらのことから、糖類やフレーバーで飲みやすさを訴求した商品よりも、“より豆乳らしい”商品への需要が高まっていると考えられる。

高い栄養価値で幅広い支持を受けている

 性年代別の購入率では、男女10代を除く世代で購入率が上昇しており、若年以外の世代からの支持が増加している(図表② インテージ全国消費者パネル調査〈SCI〉調べ)。その背景としては、美容・健康志向が拡大している点にありそうだ。

 具体的には、豆乳に含まれている大豆たんぱく質、サポニンなどの栄養素は肥満体質などの改善、イソフラボンは女性ホルモンを整える効果などがあると言われている。このことから幅広い層に支持されやすくなっていると考えられる。また、女性にとっては関心の高い美肌・肌ケアのために豆乳が飲用されていることも想定される。

 次に購入者1人当たりの年間購入容量を見ると、男女60代が突出して高く、ほぼ同水準となっている(図表②)。上記以外にも、低カロリーや、動脈硬化予防など豆乳に含まれる栄養素の効果への期待から、健康志向的な高年層にヘビーユーザーが存在しているのではないかと考えられる。

図表② 豆乳市場の性年代別購入率、購入者当り購入容量(各年9月~翌8月)